最近の悩みは、会社においての思想の違い。
M&Aをしたベンチャー企業で働く中で感じるのは、
ひとつひとつの仕事に対する重みとリスクによる密度のレベルの違いです。
例えば、クレームの処理。
こういう言い方はいけないのかもしれませんが、
1,000件の中の1件のクレームは致命傷にはなりませんし
今までの実績や信用があるので、簡単には倒れません。
大きな会社には歴史があることが多く、一定の信頼を得ていると同時に、
何かあれば課長が出てきて、部長が出てきて、統括部長や常務、専務が出てきて、
最終的には、社長や弁護士が出てきて何とかしてくれるもの。
しかし、ベンチャー企業は何から何まで自分でやらなければなりません。
ひとつのクレームや、ひとつの手抜き仕事が致命傷になることはよくある話で、
仕事を請けるときには、そのリスクを
要は、ひとつひとつの仕事への向き合い方や考え方の深度が異なるということです。
常にそれを考えて、意思決定をする必要があるので、
常に全力ダッシュをしているというか、全力投球をするというか、
とにかく大きな会社とベンチャーでは、仕事の密度が全く異なるんです。
大きな会社から、ベンチャー企業のような環境に入ると、
今まで自分がどれだけ守られて、楽ちんな環境で働いていたのかを実感できます。
ここで、
「ああ、楽な環境の大きな会社の方がいいなぁ」と思うのか、
「常に密度の濃い仕事ができるベンチャーの方で鍛えられてシアワセ」と思うのか、
人それぞれだと思います。
ただ、会社にもよるのでしょうし、自分では気が付けないと思いますが、
大きな組織にいるほど、密度の濃い仕事をすることが難しいのでしょう。
そうすると、その環境や会社に最適化されていき、
その最適化こそが自分で気が付かないうちにチカラが弱めることになり、
市場に出ても何の価値もなくなってしまうようなことがあるのかもしれません。
その会社や環境の根っこにある思想って重要ですね。
自分を取り巻く環境の大切さ、その環境をつくる大事さを
改めて考えさせられている今日この頃です。
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