「ビジネスマッチングで、御社のお手伝いします」
と耳障りの良いことを言われる機会が多いです。
ビジネスマッチングとは、
いろいろなカタチがありますが、要は供給者と受給者の間を取り持って、
「紹介してきっかけをつくった分だけ手数料ちょうだいね。」というモノ。
で、この類の「ぜひマッチングをさせてください」という金融機関や団体から、
よくお声掛けいただきますが、基本的にはすべてお断りします。
なぜなら、ほぼ上手くいった試しがないから。
もちろん、ボクの取り回し方が不甲斐ないせいもあるのだと思いますが、
それよりも何よりも、紹介をしてくださる仲介役の金融機関や団体の担当者の熱量が、
メチャクチャ低いことが原因だと思っています。
たまたまなのかもしれませんが、
大きくて有名な会社のビジネスマッチングほど、
担当者にそうした傾向が強いというのが個人的な印象です。
「紹介をすれば、あとはお互いに上手くやるのは当たり前でしょ」みたいな。
紹介する会社の事業内容や歴史、経営方針の理解をしようとする姿勢もなければ、
マッチングをさせた後のビジネスの画を描くこともしない。
ゆえに、限られた時間でお互いに何となく自社の紹介をして、
表面的にしか理解ができない中で、
「何となくこんなことができるんじゃないですかね」みたいな当たり障りのない話をして、
その場をとりあえず整えるようなケースがほとんどで、時間のムダです。
ただ、一度だけ上手いっている案件があったんです。
そのときは、仲介者の方が、限られた時間でお互いを理解しやすいように工夫し、
どういうカタチでの協業ができるのかの方向性をその人なりに考えて、
お互いの良さを引き出して、具体的な着地までとことん付き合ってくれたんです。
このビジネスマッチング、
ビジネスマッチングが悪いわけではなく、そこに取り組む人の姿勢が悪いという話。
要は、やらされ仕事では、なんでも上手くいかないということですね。
主体的に回すことが、仕事の基本です。
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