コーゼーションとエフェクチュエーション。創造と変換で人生をおもしろくする。
コーゼーションとエフェクチュエーション。
先日参加した師匠(とボクが勝手に呼んでいる)鮒谷さんが主催する勉強会で、
その言葉と概念を知りました。
ご講義いただいたのは、神戸大学准教授 吉田先生。
具体的な事例がモリモリで、とてもわかりやすく学ぶことができました。
ということで、
コーゼーションとエフェクチュエーション。
一体どんな概念なのでしょう?
コーゼーションとは、探索と選択。
まだ理解が追い付いていないので、ボクのザックリな解釈で言うと、
予測可能な環境で、目標を立てて、最適な手段を追求すること
です。
これは、よく使われる考え方ですよね。
目標を立てて、戦略をつくって、戦術を考えて、
最適な手段で達成を目指す。
目標ありきで進んでいく、わかりやすい考え方です。
一方のエフェクチュエーションは、創造と変換。
不確実を前提に、所与の手段から損失可能な範囲で進んで、
いろいろなリソースを変換させて、より良いカタチにする。
といったイメージです。
平たく言うと、
いくら分析をしても予測できないわけだから、
とりあえず今あるリソースを使って、失敗してもOKの範囲でやってみて、
やってみた結果をアレコレ編集したり、新しい見方で取り組み直して、
より良いものを創造していく考え方です。
理解を進める事例で、伊藤園さんのお茶の話がありました。
昔のお茶というのは、急須でいれてタダで飲めるものという考え方があり、
お茶を飲料として販売するなんていうのはムリだと言われていました。
しかし、伊藤園さんは、とりあえず始めてみたら、
今では4700億円の市場になってしまったんです。
これ、コーゼーションの考え方でいったら、
そもそもお茶の市場がないから予測もできなくて、
お茶を販売しようなんて判断はできないですよね。
でも、エフェクチュエーション的な考えでいくと、
とりあえずやってみたら、あれ?結構イケるじゃん、
もっとこうして、ああして、あんなところに協力を依頼して、
なんていう感じで、
やってみた結果を自分たちのビジネスに好都合なカタチに変換して、
新しい市場を創造していけるんです。
これ、どちらが良い悪いではありません。
ただ、ボクはコーゼーション的な考え方が強かったです。
だから、なかなか動けない。
とりあえず、今の手持ちの許容範囲でやってみて、
その結果をアレコレと組み合わせて、
自分に都合の良い変換を行い、創造していく。
それを鮒谷さんは、
「タネをまく」「宝くじを買う」といった比喩を使われていましたが、
まさにその通りで、
とりあえず手中の鳥でやってみたら、何かが起こるわけで、
その何が起こるかわからないことにワクワクする。
逆に何もやらなかったら、そりゃあ毎日がつまらなくなっていくわけで。
エフェクチュエーションという概念に触れて、
自分のフットワークを軽くすることが一番の課題だとわかった次第です。
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