「企業は人なり」の意味を取り違えると破綻する。「企業は仕組みと環境なり」が正解?
最近考えていること。
企業は人なり。
と言われますが、これって本当なのでしょうか?
企業は、事業を取り巻く環境の中で、
社会や顧客のニーズに合った価値をつくって提供しています。
それをつくるのは”人”ですから、
”人”の仕事に対する姿勢や考え方、スキルによって、
企業の価値が高くも低くもなるよ、ということです。
だから、
「優秀な人を採用したり、育ていないとね!」
となります。
そこで、”人材教育”にチカラを入れよう!となり、
スーパースターを採用したり、つくろうと躍起になってしまいます。
ただ、人材教育をスーパースターの採用や育成をすることに注力して、
人に依存をしてしまうのは間違いです。
なぜなら、お客さんは商品やサービスを買っているわけで、
優秀な人がいてもいなくても、
自分の問題を解決してくれる商品をキチンと提供して欲しいだけです。
「その人から買いたい!」と言われるスーパースターが育って、
一時的に企業の状態が良くなるよりも、
スーパースターがいなくても売れていく仕組みの方が、
企業にとっても、お客さまにとってもシアワセだと思います。
そりゃそうですよね。
自分たちだけで何とかしようと人を育てることで、
属人化させて、人材コストが上がって、価格が上がるよりも、
自前で何とかしようとするのではなく、他のリソースを活用して、
仕組み化して、自動化して、価格も適正にする方が良いわけです。
つまり、人に依存をするではなく、
仕組みと環境に頼ることが正しいのではないかと。
言い換えると、
企業は、人なり。
ではなく、
企業は、仕組みと環境なり。
ということですね。
ただ、その仕組みや環境をつくるのは”人”ですから結局、
企業は人なり
になりますね。
そこを履き違えて、
人が長時間頑張らないと、成果が出ない仕組みや環境
をつくってしまい、さらに、
特有の「頑張ることが美徳」みたいな価値観があると、
「頑張る人を育てる」ことにつながり、
「頑張らなくても成果が出る」ような仕組みや環境をつくることは、
なぜか「ズルい」みたいになることもあります。
ものすごく言い方は悪いのかもしれませんが、
人の道からは外れずに、
常に楽をして理想の状態にするための手段を考えることが重要です。
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