#882 上手な大人のケンカで組織を変える。
みなさん、こんにちは。
自分の主張を通すためにわかりやすい対立やケンカをしても、表面的にはうまくいっても、実際はほころびが出てくることがたくさんあります。
組織を変えるにはどうしたらいいのかを考えてみました。
意識は高いけど。
組織の中には、現状を良くしようと思う人が一定の割合で存在します。
何も考えずに(実際は考えているかもしれませんが)、流されるがままに日々を過ごしている人が多い中で、そういった意識を持っているということはとても素晴らしいと思います。
そして、何かの拍子にそういった人たち同士が同じような意識や危機感を持っていることを知ると、意気投合して仲間となり、改善や改革を実現しようと動き出します。
それはとても素晴らしいことですが、現実を見ているとなかなかうまくいきません。
乾杯!しても何も変わらない。
「よし、会社を良くしよう!」と声高らかに言う意識の高い人は、素晴らしいです。
しかし、その次のアクションとして「じゃあ、とりあえず飲みに行って決起集会やろう!」となることも多いはず。
飲み会で問題意識の共有をして、同じような悩みや現状を持っていることに共感して、ちょっとした安心感を持ちます。
「ああ、同じようなことを考えているんだな。ちょっと安心したわ~」と。
「じゃあ、一緒にがんばろうぜ!乾杯!」というパターンになります。多くの場合、危機感の共有をできたことで安心感を得て、さらには「俺たち、周り(会社だけ)の人に比べれば意識高いよな。オレら、頑張ってるわ。」という満足感を持ちます。
改革の意識は温帯低気圧に変わり、行動に駆り立てるパワーが小さくなっていきます。
上手なケンカ。
何かを変えると言うと、血を流す戦いを想像します。
今のやり方や考え方にモノ申して、ガツンと叩いて、短時間で一気に変える。そんなイメージを持ちますが、現実的にうまくいかないというのが実感です。
その方がわかりやすいし、何かカッコいい感じがしますが、自分はそれを辞めました。そして、変え方を変えました。
パワープレーではなく、コツコツ根気よく時間をかけてキーパーソンに働きかけて、部分的細かくコンセンサスを取りながら、あの手この手で相手に上手に助けてもらうようにしています。そして、気がついたころには、何となく変わってしまっているという方がうまくいくように思います(その人キャラや組織の状況にもよりますが)。
意識高く現状を変えるためには、同士と飲み会で盛り上がるのではなく、根気と相手の懐に飛び込む力が必要です。これができる人は、大人のケンカが上手いなあと思います。
◆近況報告◆
今日は、外部MTGとサイト作りMTG予定。
1日1新:あさりおにぎり。
今日も一日感謝です。