社会人なら知っておこう。やる気を言葉だけで繕うことは、未来の可能性を摘むことになる。行動無くして未来無し。
先日、他部署から、
「A君がマーケティングに興味があるらしいから、
そっちのチームで働かせてもらえない?」
とA君を紹介されました。
ボクからすると、やる気のある人は大歓迎なので、
体験というカタチで仕事をしてもらってみました。
そこで、ちょっと思ったこと。
A君がどんな人間なのかはわからなかったので、
ちょっとしたヒアリングと簡単な仕事をお願いしてみました。
聞くと、今までは他の部署で仕事をしていて、
いろいろな状況もあり、なかなか成果が出せずにいたそうで。
今の職種は自分には合っていないから、
興味のあるマーケティングの仕事がしてみたい、
そんな話をしてくれました。
そこで、ちょっと聞いてみたんです。
「A君は、マーケティングのどんなところに興味を持ったの?」
すると、
「えっと、う~ん、何か市場調査とか、分析とか、広告とか、
そういうことをするところがおもしろそうだと思いました。」
といった答が返ってきました。
おそらく、今の状況が厳しいことも重なって、
表面的な”マーケティング”という言葉に興味を持っている状態なようだったので、
「マーケティングとはこういうことだよ」、
「この部署ではこういう役割があって、こんな仕事ををしているよ」、
「A君の想像とギャップがあると思うけど大丈夫?」、
みたいな話をした後に、実際に仕事をしてもらいました。
その上で、再度感想をきいてみると、
「ぜひ、挑戦したみたいです!」と力強く言ってくれました。
そのやる気に感化されて、
マーケティングのことがわからない状態だと困るだろうと思い、
概念的な知識をつけた方がいいと思い、何冊かの本を渡し、
「仕事で成果を出すために、こんなことをしてみるといいよ」とアドバイスをしました。
それに対して、A君は一生懸命にメモを取り、
「早速取り組みます!」と元気よく帰っていきました。
そして、マーケティングの仕事の体験期間も、
一週間が経ち、二週間が経ち。
体験期間ももうすぐ終わりを迎えようかという時期になったので、
A君にちょっと聞いてみたんです。
「マーケティングの仕事はどう?」と。
すると、
「ぜひ、この部署で、仕事をしたいです!」
と元気な返事が返ってきました。
「この部署で、マーケティングの仕事をしたい!」
と言ってくれるのはうれしいものです。
そして、
「あの本を読んだり、アドバイスしたことに取り組んでみてどうだった?」
と聞いたところ、
「えっと、すごく勉強になりました!」
と言ってくれました。
そっか、それは良かったと思って本を返してもらおうとしたら、
ばつが悪そうに「すみません、まだ最初しか読んでいないです。」と。
どうやら、1週間経っても、2週間経っても、
実際は本も読んでいないし、
アドバイスしたことに対しては何も取り組んでいなかったようで。
それに対して、ボクはA君に怒ることもなければ、責めることもしないし、
「そっか、時間もないだろうし、内容もなかなか難しいもんね。」
と声を掛けるにとどめるわけです。
ただ、A君に仕事をお願いすることはないだろうし、
言葉だけで実際にやる気はないと判断せざるを得ないわけです。
もちろん、A君に非は無く、いろいろな事情があるのだと思います。
ただ、イイ大人が言葉だけで繕おうとして、行動が伴いことが、
どれだけ自分の状況を悪くしていくのかを理解していないだけで、
これからどこに行っても苦労をするかもしれないなぁ、と思ったわけで。
そうした言動の積み重ねが、未来の可能性を摘む可能性があるということを
自分でも「改めて気を付けないといけないな」と
気を引き締める機会をくれたことに感謝です。
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