言葉の定義を変えると、壁が現れるから、乗り越える方法を考えなければいけない。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、
デジタルを前提にビジネスを変革することです。
こう聞くと、
「ああ、なんか便利になるんだろうな」とか
「何かを大きく変えて、理想の状態にしていくんだろうな」
みたいなイメージを持ちます。
一方で、
「変革の前に、目の前の事で手一杯だよ」とか
「デジタルなんて、ウチの会社じゃ無理でしょ」
みたいなことも頭に浮かびます。
まさに、アクセルとブレーキですね。
結構なブレーキがかかる中で、アクセルをふかすには、
なかなかパワーがいるものです。
こうした中で、具体的にどう進めるかというと、
【言葉の再定義】をすることが重要になってきます。
「DXで変革しよう!」と言われても、
何をしたらいいのか、どこから手を付けていいのか、
ボンヤリしていてよくわかりません。
DXを進めることで、自分たちの理想の状態に近づいていけるように、
戦略を考えて、施策に落とし込んで、アクションをしていくわけですが、
そこには【言葉の再定義】が不可欠です。
例えば、「ネットで販売するための商品登録」という言葉があります。
その言葉から連想する定義は、
「ECで商品を販売するために、商品データや商品画像を登録すること。」
といった感じになります。
「商品登録」の定義と言われれば、
「ECで商品を販売するための登録作業。」というような定義になります。
まあ、間違ってはいませんよね。
しかし、その定義だとちょっと物足りない。
なので、
「商標登録」とは、
「ECで商品をお客さまが買いたくなるように、
ファーストビューで商品の魅力をわかりやすく伝えて、
関連商品や他のバリエーションも紹介し、
お客さまが選択しやすいように情報を整備すること。」
とするとどうでしょう?
「商品登録」の定義を変えただけで、
今までの作業に色が付いて、
より具体的に何をしたらよいのか、
どんな観点を持って取り組めばいいのか、
がわかるようになります。
ただ逆に、定義を変えることで、
作業や考えることが増えてしまって、
作業の負荷が増えてしまう可能性もあります。
ここが厄介なんですね。
言葉の定義を変えると、
作業の解像度が高くなり、
一時的にゴールに向かっての工程での作業が増えてしまうので、
「今でも忙しいのに、そんなのできない!」とか、
「こんなことが起こったらどうするんだ!」とか、
やらない理由の声がわんさか出てきます。
しかし、未来を創るには、
言葉の定義を変えて、その変更に伴う壁やハードルが現れるのは当たり前。
その壁やハードルを越えなければならないのは、当たり前のことなんです。
その当たり前のことに対して、
どうやって乗り越えるかを考えるのが仕事です。
自分は、自分自身で言葉の定義を変えて、
目の前に現れる壁やハードルを越えて、
より良い仕事をつくりたいものです。
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