CRMやSFA、MA。ツールの売込みのときに考えるのは、自分たちのレベル。
マーケティング領域では、さまざまなツールがあります。
マーケティングオートメーションやら、SEOやら、
CRMやら、BIやら、チャットボットやら、名刺管理やら、
なんやかんや、ものすごくたくさんのツールがあります。
それらのツールを取り扱う会社から、
営業電話やメールが毎日来るわけで。
ほとんどはスルーしてもらいますが、
ちょっとした興味がわいたり、タイミングが合えば、
業界調査のために、30分だけ話を聞くことにしています。
で、その営業トークで多いのは、成功事例の会社紹介です。
「コンバージョン数が2倍になりました!」とか、
「CTRが3倍になりました!」とか、
「入電数が半減しました!」という話を引き合いに出して、
「なので、このツールを入れたらすごいんですよ!」
というのがほとんどです。
そして、そうした言葉に踊らされてツールを導入してみたものの、
「全く改善しない。」というのはよくある話。
そこで、
「このツール、全然使えないじゃん!」と、
改善されない原因をツールのせいにしてはいけません。
そりゃそうですよね。
「このバットは、イチローが使っていて打率が3割を超えました!」
という謳い文句を聞いてバットを購入するも全く打てなくて、
「なんだよこのバット、全然使えないじゃん!」と言うようなもの。
バットが悪いのではなく、バットを使う人に問題があるんです。
いろいろなツールややり方も同じです。
ツールを使いこなせない自分たちに問題があります。
ツールを使いこなすためには、
今のデータやシステム、運用する組織体制や人のスキル、
そうしたいろいろな要素がからむわけです。
にも関わらず、
「このツールさえ導入すれば、良くなります!」
という甘い言葉に躍らされてはいけません。
逆に、そうした売込みを受けた時は、
自分たちがそれらを使いこなせる仕組みや体制になっているのか、
を見直すいい機会ととらえることです。
ツールに頼るな、自分を磨け。
そのツールが自分たちに合うか、
言い換えると、ツールを活用して自分たちのゴールに近付けるか、
そこを考えることが大切です。
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