会社で「何かを変えよう!」と思ったときに必要なのは、決起集会という名の飲み会ではない。
「何かを始めたい!」
「何かを変えたい!」
そういう想いがわいてきても、3日もすれば元通り。
そんな繰り返しばかりだと、結局何も変わりません。
こういう話はよくありますし、
ボク自身もその類なので激しく理解できます。
例えば、
娘に「ポチャポチャのお腹のパパ、カッコ悪い!」と言われたら、
「ヤバい、痩せなきゃ!」と強く思います。
そして、新しいダイエット方法や運動習慣を取り入れたとしましょう。
しかし、多くの場合、
3日もすれば「今日は忙しいから、1日くらいやめておこう」とスキップし、
1週間もすれば「最近疲れているから、今日はやめておこう」とスキップし、
2週間もすれば「立て込んでいるから、来週からやろう」とスキップし、
1ヵ月もすれば「忙しい状況が改善してから、再開しよう」となるわけです。
これは、仕事でもよく見られます。
例えば、プロジェクト会議。
「これを成功させよう!」と盛り上がりを見せてスタート、
「よし、決起集会だ!」と飲み会で盛り上がり、
「明日から変えようぜ!」と気分は最高潮、
翌日は二日酔いで「二日酔いが治ってからやろう!」となり、
翌日は「目の前の仕事を片付けてからやろう。」となり、
一週間もすれば「今月は忙しいから、来月からやろう。」となり、
1ヵ月もすれば、他の案件で手一杯になってしまう。
プロジェクトの最初は、メンバーの士気も上がるけど、
すぐにしぼんでいって、消えていってしまう。
そうした現象を、ボクは”出オチ現象”と呼んでいます。
ボクもいくつかのプロジェクトをまわしていますが、
”出オチ現象”をたくさん見てきました。
なので、ボクなりにそうならないようにしていることがあります。
それは、「初動で叩き込む!」です。
人間、始めるときが一番やる気になっているもの。
なので、やる気になっているときに、いろいろなことを決めてしまうんです。
ゴールの状態を具体化して、
その状態になるための方法とタスク、
そのタスクの担当者を指名して、
スケジュールをすべて決めてしまう。
こうなると、担当者はやる気があろうがなかろうが、
スケジュールに沿ってやらざるを得ない環境になり、
コトのスピード感はあれど、前に進むんです。
なので、
やる気になっているときにすることは、
みんなでワイワイと決起集会と言う名の飲み会ではなく、
ゴールの設定、タスク、担当者、スケジュールを切って、
逃げられない環境をつくることです。
ボクも今のプロジェクトを粛々と進めようと思います。
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