今の状況が悪いのはなぜだろう。短期と長期のバランスを考えて、今の時間の使い方を考える。
今の状況が悪かったとすると、その原因はどこにあるのでしょう?
例えば、売上。
会社の営業部で、今月の売上が悪い状況だとしましょう。
今月もあと少し。
そんなときに、
「何とかしろ!売るまで帰ってくるな!」と発破をかける上司。
(今はそんなこと言う人はさすがにいませんかね。)
それを受けて、営業マンは無理矢理にでも売ろうと奔走します。
そして、来月分を今月に押し込む、
押し売り的にでも買ってもらう、
そんな”力技”で何とかしようとすることが、
美徳とされているところもありました。
結果的に売上を達成すれば「よくやった!」と褒めて、
達成できなければ「気合いが足らないんだ!」とプレッシャーをかける、
一昔前は、そんな風潮もあったようです。
しかし、この状況の中をもう少し細かく見てみると、
営業マンのタイプが、二つに分かれていました。
Aタイプは、
「とにかく今月の数字を何とかしよう!」として、
無理矢理にでも押し込んで、達成したらワーッと飲みに行くタイプ。
「今月ヤバい!」となって、「無理やりでも何とかしないと!」となり、
訪問件数を倍増させて、夜遅くまで頑張った結果で達成した、
そんなストーリーはとてもわかりやすいし、達成感があります。
Bタイプは、
「今月の売上は、半年前、一年前の成果だ。」として、
粛々と未来に対しての種をまく行動をするタイプ。
今月の売上が悪いのは、今までの戦略や施策が悪かったと割り切り、
未来へ向けての行動の見直しをして、新たな種をまき始めます。
短期的な成果を狙っていないので傍から見るとムダに見えますが、
長期的な成果につながっているわけです。
どちらのタイプが良い悪いを言いたいわけではなく、
もちろん両方必要だと思います。
長期で考えていても、今墜落したら元も子もないわけですから、
短期での成果も当然必要です。
ただ、短期ばかりで考えていても、
長期的に考えることをしなければ、いつまで経っても苦しい状況が続きます。
なので、目の前の短期を整えつつ、長期で投資をすることが大事。
七つの習慣風に言うと、
第一領域をこなしつつ、第一領域が終わったら第四領域に行くのではなく、
第二領域の活動に投資をしようということです。
そして、第二領域の活動できる時間を増やして、
良い状態を生み出す状態を、長期的に考えて、粛々と投資をする。
短期と長期のバランスを考えて、
今の時間の使い方を考えることが大切ですね。
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