仕事では「できません。」と言うなというけど、できないものはできない。その後が大事という話。
仕事では「できません。」を言わない方が良い。
そんな論調を聞いたことがあります。
新しい仕事をもらうときに、
「いやぁ、それはできませんね。」
なんて言ったら、仕事になりませんから。
なので、
「できないではなく、できるように考えるのが仕事でしょ?
だから、「できない」なんて言っちゃダメだ!」
みたいに言われるわけです。
確かに、その通り。
「「できない」と言わないで、「できるようにする」のが仕事」というのはわかります。
しかし、ここでひとつ勘違いしている人もいます。
その勘違いとは、
「できません。」と言わない=「できる。」
というもの。
依頼する側もされる側でも、
「できません。」と言わないということは、
「できる」でしょ?と考える人がいます。
それは、大きな間違いです。
できないものは、できないんです。
例えば、「明日までに10階建てのビルを建ててね。」と言われても、
できるわけがありません。
それを「できないって言っていないから、できるんでしょ?」
というのは、大きな間違いです。
できないものは、できません。
なので、「それは、できません。」とハッキリ言うことが大事です。
そして、ここからが大切。
できないものはできないので、「できません。」と言いましょう。
ただし、その後にこう言葉を添えましょう。
「こういう選択肢だとどうでしょう?」
こうすると「それはできないけど、これならできますよ。」ということになります。
つまり、
「Aはできないけど、そもそもの目的を考えると、BやCでもいいんじゃないですか?」
「できません。」と言わない。=それができる。
と考えるのではなく、
「できません。」と言う。「ただし、これならばできます。」
と他の方法を提示する。
これが本当のところの「できません。」と言うな!ということです。
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