数字で考えるだけでは武器にはならない。武器にするために数字を考えよう。
「ビジネスは、数字で考えよう」
今更そんなことを言われなくても知っていると思います。
例えば「売上を1億円にしよう!」となったとき。
「売上1億円か!よし、気合を入れて、根性で頑張ろうぜ!」という勢いで考える人。
「売上1億円を達成するには、客単価1万円で、顧客を1万人集めるのか。一人当たりの獲得コストは〇円としてら●●円のコストがかかるから利益は出せる。期間は3年で達成できるようにしよう。」と数字を入れて考える人。
どちらの方が具体的な行動ができるかと言えば、後者の人の方でしょう。
ただ、こうした数字。
ちょっと疑うことも必要です。
ボクは、いろいろな数字を見るときに気を付けています。
それは、数字でダマされてしまう可能性もあるから。
例えば、商品をつくる会議で「商品を何個つくる?」となったとしましょう。
「昨年は100個作ったから、今年の売上は110%で伸びているから110個にします。」となりました。
なんだかもっともらしい感じがします。
けれど、ちょっとそれだとおかしいですよね。
去年は100個作ったのはわかるけど、いくつ売れたのか?
完売して、なお買いたいお客さまはどれくらいいたのか?
今年の売上は110%だけど、その商品に関連する売上は110%以上なのか、それ以下なのか?
それ以下ならば、作り過ぎてしまう可能性はないか?
などなど。
数字がないよりはいいけれど、表面的な数字だけだと見誤る可能性があります。
なので、その数字がどういう数字なのかを確認することは大事です。
面倒ですが、ボクは「ごめん、理解ができていないから教えてほしいんだけど、この数字はこういう認識で合っている?」と一つずつ確認をしています。
すると、思いのほか、その数字の定義がわからないケースがあるんですね。
定義がわからないことが悪いのではなく、みんなの頑張りを成果に結びつけるためには、正確な情報をもとに仮説を立てる必要があることを理解してもらいたいんです。
数字は、騙されてしまいやすいもの。
数字で考えるだけでは武器にはなりません。
武器にするために数字を考える必要があります。
気を付けないといけませんね。
「数字指向」のマーケティング データに踊らされないための数字の読み方・使い方(MarkeZine BOOKS)
.
【kindle Unlimitedで無料!】
マーケティングの取扱説明書。