WEBデザイナーさんの勘違い。そこに気が付けば、頭一つ抜けたWEBデザイナーになれる。きな差をつけられる。
以前、WEBデザイナーの採用面接をする機会がありました。
WEBデザイナーは人気の職種なので、たくさんの方々が応募してくれました。
面接してみると、みなさん良い人ばかりで素晴らしい。
一緒に仕事をしてみたいと感じさせてくれる人ばかりでした。
ただ面接のときの質問に対する答えに、ちょっとした違和感を感じたことがありまして。
WEBデザイナー志望の方にこんな質問をしています。
「あなたの実績を教えてください。」
まあよくある一般的な質問ですよね。
こう聞くと、ほぼすべての人がこう答えます。
「はい、こんなサイトをつくった実績があります。」と。
そしてWEBデザイナーさんによっては、ポートフォリオと呼ばれる作品集を持っていて、それを見せてくれます。
「うん、作ったサイトはわかりました。・・・で?」と思うボク。
WEBデザイナーさんがそのあとに続けて、何か話してくれるかと思いきや、特に何もなく。
ここで、ボクは違和感を感じたんです。
ボクが聞いたのは、”実績”です。
「ガワの話ではなく、そのガワを作った結果、目的に対してどれだけ貢献できたのか?」の”実績”の話です。
ちなみに、ガワとは?
”ガワ”がキレイとか、カッコいいとか、そういうのはボクには感覚的にしか判断できません。
ボクが聞きたかったのは、その”ガワ”をつくったときの目的、”ガワ”をつくるときのプロセス、”ガワ”を作った結果どうなったのか?、その結果に対して”ガワ”をどうしたのか?
そのページが目的に対して貢献したのかというこという話が聞きたいと思っていたんですが。。。
全員が全員みなさん同じような答え方でしたので、「実績を教えてください。」というボクの聞き方が悪いんですね。。。
なので、質問の仕方を変えました。
「キレイな見た目のサイトばかりで良いですね!これらのサイトの目的にどれだけ貢献したかを教えてください。」と聞くようにしました。
すると、どうでしょう?
これはこれで、答えられないWEBデザイナーがほとんど。
期待している答は、
「ユーザーに対してわかりやすいようなこうした動線に注意して、サイト設計をしたことで、来店客数が2倍になりました。」とか。
「このサイトを作っても売上に貢献できていなかったので、ユーザーが商品価値を理解しやすいようにこんなページをつくったことで問合せが5倍になりました。」とか。
WEBデザイナーさんたちは、サイトをつくることが仕事です。
しかし、その仕事は、全体に対してどれだけ貢献できたかを知ろうとしていないWEBデザイナーさんがとても多いんです。
それが良いとか悪いとか言いたいわけではなく、もったいないなぁと思ったわけで。
WEBデザイナーさんは、”ガワ”をどれだけ見た目が良く作れるかをアピールする人ばかりなので、そこにマーケティングの知識を少しでも加えれば、他のWEBデザイナーと大きな差をつけられるわけです。
ひとつ頭を抜け出したWEBデザイナーを目指すなら、ちょこっとだけでもマーケティングの知識を理解できると良いかもしれません。
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