マーケティングオートメーションが上手くいかない理由。MAの奴隷になるのはやめよう。
ちょっと前にマーケティングオートメーション、略してMAが持て囃されました。
改めてMAを説明すると、マーケティングを自動化するもの。
お客さまのいろいろな情報をためて、いろんな視点でセグメントして、適切なタイミングで適切な情報を提供して、その結果を管理できます。
例えばECだと、検索でサイトに来てくれて、会員登録して、商品を買ってくれた人に対して、翌日「ありがとうございます!こんな商品もあるので、ぜひお試しを!今だけ50%OFFで特別にご提供します!」みたいなメールを送れたりします。
これを人の手でやろうとしたら、大変ですよね。
そこで、MAで設定をしておけば自動でできちゃう。
さらに、自動で設定したものを数字で可視化できてしまいます。
なので「どれだけ開封してくれた?」とか、「どのバナーをクリックされている?」ということが一目瞭然。
テキストが悪いのか、クリエイティブが刺さらないのか、タイミングが悪いのかなど、改善するところが、明確にわかるわけです。
そして、各MAの会社の営業はこう言います。
「マジ、MAは便利だし、売上を上げられますよ!」と。
そう言われて、「うん、確かにそうだよな」と思って導入してみたものの、上手くいっていない会社も多いと聞きます。
なぜなのでしょう?
答えはカンタン。
目的がハッキリしておらず、現状も把握していないから。
まず、MAを導入したなら、目的をハッキリさせておくことは必須です。
「なんか売上上がりそうだよね」とか、「みんな使っているからウチも使おう」と導入すると、中途半端に終わることは目に見えています。
MAの目的は、お客さまの困り事を解決するために、適切な情報を適切なタイミングで提供することで、その結果として売上がついてくるということを理解しておきたいところです。
そして、現状を把握すること。
MAは、データが命。
自分たちの持っているデータが正しいのか、使えるのかを把握していないといけません。
データがグチャグチャだと、お客さまを理解することができませんから。
MAを使うためには、MAを使う土台がなければいけません。
しかし、その土台をつくることが結構シンドイこともあるんですね。
そんなときは、どこまでの土台をつくるかの線引きをしておく必要も出てきます。
で、いろいろなMAを使う現場を見てきて、最近こう思います。
「マーケティングオートメーションの奴隷になるな!」と。
MAは手段であって、目的ではありません。
MAを導入したい、MAが上手くいっていないから見直したいというならば、MAの目的と目的を達成するために必要なこと、そして現状とのギャップを整理することから始めると良いかもしれません。
ボクはMAをグルグル回して4年ほどが経ちましたが、その結論は 「マーケティングオートメーションの奴隷になるな!」ということです。
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