マーケターになりたいのであれば、「結婚はゴールではない。スタートだ。」の意味を知るべし。
マーケティングを仕事にしているボクだけが感じているのか否かはわかりませんが、
マーケティングを学んだだけでは、マーケターにはなれません。
マーケティングを仕事で成果を出すには、マーケティングの知識とマーケティング以外の経験が必要です。
突然ですが、マーケットとは何なのでしょう?
いろいろな定義や説明の仕方があると思いますが、ボクがよく使うのは、
不を持った人と、解決する人が出会う場
です。
”不”というのは、困り事であり、不満であり、不安であり、不快などなど、いろんな”不”があります。
「”不”を解決したい!」と考えている人に、「それならこんな解決しますよ」と解決策を提供する人が出会う場がマーケットです。
「野菜が欲しいけど、自分でつくれない」と困っている人に、野菜を作っている人が野菜を提供できる場をつくれば、野菜が欲しい人はものすごく助かります。
これが、マーケットです。
では、マーケットにINGをつけたマーケティングとは何でしょう?
これもいろんな定義や説明がありますが、ボクがよく使うのは、
買いたくなる仕組みをつくること
です。
”不”を持っている人が、解決策を提供していることを知り、「ぜひ、それを売ってほしい!」となる状態をつくり、結果的にトップライン(売上)を上げることがマーケティングです。
世の中や ”不”を持っている人、解決策を提供する人は目まぐるしく変わるので、自分たちも常に変化をしないといけないので、現在進行形のINGがついていると思っています。
では、マーケターとは何でしょう?
これも人ぞれぞれだと思いますが、ボクがよく使うのは、
買いたくなる仕組みをつくる人
です。
つまりは、マーケティングをする人のことですよね。
マーケティングにもセオリーがありますし、原理原則があります。
その原理原則やセオリーを学んだら、一応マーケティングの仕組みがつくれるようになった状態と言えます。
ただ、注意したいのは、マーケティングの仕組みがつくれるようになった状態なだけ。
マーケティングをして、トップライン(売上)を上げられるようになったわけではないんです。
ちょっと考えてみましょう。
例えば、英語を話せるようになったから、通訳になれるかと言えばそんなことはありません。
ただ、通訳になるためには英語が話せなければなりません。
それは、英語が話せることが大前提だからですよね。
しかし、通訳になるには英語を話せるだけではいけません。
マーケターも同じです。
マーケターになるには、マーケティングを知っていることが大前提。
ただ、マーケティングを知っているだけでは不十分。
マーケターとして仕事をするには、マーケティング以外のスキルやノウハウも必要です。
マーケティングといっても幅広く、物流のことであったり、値付けのことであったり、プロダクトミックスのことであったり、それぞれを自分の経験として持っていないと、教科書に書いてあることしかイメージできません。
さらには、マーケティングはそれ単体では成り立たないので、他にもコミュニケーションであったり、事業開発であったり、営業のことであったり、お店のことであったり、会計のことなどいろいろなことを経験していないとお話にすらなりません。
マーケターとして仕事をしたいのであれば、マーケティングを学ぶことは間違ってはいません。
しかし、厳しい言い方をすれば、マーケティングのフレームワークを知っていても、通訳でいうところの英語を話せるだけの話で、通訳の仕事はできないよってことです。
言い方を変えると、
結婚するのはゴールではなく、スタートだ。
と同じで、
マーケティングを学び終わるのはゴールではなく、スタートだ。
ということです。
つまり、マーケターになるための道のり、時間軸を短く考えすぎていませんか?ってことです。
と自分自身に向けて書いてみました。
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