大きな会社とスモールビジネスのマーケティングの違いは何だろう?
「大きな会社のビジネスのマーケティングと中小個人事業のスモールビジネスのマーケティングは違う」と言われます。
イメージしやすいところでいくと、大きな会社はマーケティング(広告や販促を想像することが多いですよね)に莫大なお金も人もかけられる。
でも、小さな事業ではかけられない。
といった部分でしょうか。
スモールビジネスビジネスでは、大きな会社のように広告におカネをたくさんかけることはできませんし、システムを組むにもそれなりのおカネがかかりますから、取れる選択肢に違いが出てきます。
一方で、 小さな会社やスモールビジネスには、大きな会社には少ない”スピード”というリソースがあります。
ビジネスにおいて”スピード”はものすごく大事ですから、”スピード”を持っているスモールビジネスは、”スピード”が生み出す強みを取ることができます。
なので、スモールビジネスはおカネや人の観点では取れる選択肢が少ないように見えますが、 ”スピード” に”アイデア”を掛け合わせていけばいいよね、と言われます。
確かにその通り。
スモールビジネスには、スモールビジネスの組み立て方があります。
ただし、マーケティングの根っこの部分は大きな会社もスモールビジネスも変わらないと思っています。
先日、とある事業の売上を上げるためのマーケティングを考える場面がありました。
「売上を上げるマーケティングを考える」というと、
「セールをやろうと思います。」
「バーッと広告を打とうと思います。」
「マーケティングオートメーションの仕組みを導入して、メルマガを送ろうと思います。」
「CRMを使って、電話でハッピーコールをしようと思います。」
と、施策だけの話へ進んでしまうことが多いんです。
そして、「その施策にどれだけの予算がつけられるか」、そして「その予算でどれだけのリターンが見込めるのか」みたいな話に進んでいきます。
しかし、こうしたときに大事なのは、 まず前提の確認が必要。
前提とは、事業の土台になる「誰のどんな困り事や要望に対して、どんな価値を、どうやって提供しているのか?そして、どんなゴールへ向かいたいのか?」の整理です。
そして、お客さまの声を聴いて、それを自分たちの商品やサービスに取り入れる。
それを理解した上で、リソースをどう配分するかを決めなければ、目も当てられない結果になってしまいます。
これは、大きな会社でも、スモールビジネスでも同じ。
マーケティングをするとき、施策を考えるよりも何よりも、まずは前提を整理するだけで問題の8割が解決すると言っても過言ではありません。
大きな会社でも、そこの整理がされていないことがものすごく多い。
だから、おカネとヒトを使って、目も当てられない結果になることが多いんですね。
さて、あなたのビジネスの前提は整理されていますか?
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