ニッチ市場を勘違いすると、ビジネスは上手くいかない。

投稿者: | 2021年5月28日

ニッチ市場を勘違いすると、ビジネスは上手くいかない。

ニッチ市場を勘違いすると、ビジネスは上手くいかない。

 

マーケティングをしていると、「ニッチ市場」という言葉を耳にします。

 

この「ニッチ」という言葉。

先日、打合せをしているときに「ん??」と思ったことがありまして。

 

先日、「ウチの会社は、 ニッチ市場で大きなシェアを取りたい 。どうやったら売れますかね?」みたいな話をされたんです。

 

その方の言う”ニッチ市場”で販売する商品は、「誰が、どういうシーンで、どういった使い方をするのかわかりにくいもの」で、ポジティブな言い方をすれば、かなり尖った商品でした。

 

ボクが「これは、どんな人がどういう目的で買うんですか?」と聞くと、「どうですかね、ニッチな商品なので、こういう尖った商品が好きな人ですかね。」と説明されました。

 

ボクが知らないだけなのかもしれませんが、パッと見ても理解ができず、これを欲しいと思う人が少なく、ものすごく”小さい市場”だと思ったわけで。

それを伝えると、「その通りで、この商品は新しいニッチ市場を狙っていますんで。」と返されました。

 

うーん、わかったようなわからないような。

 

改めて、ニッチ市場の定義を確認。

ニッチ市場(ニッチしじょう、(: niche market)とは市場全体の一部を構成する特定のニーズ(需要客層)を持つ規模の小さい市場のこと。狭義には、その中でも商品サービスの供給・提供が行われていない市場とされる。隙間市場(すきましじょう)ともいう。

参照:ウィキ

 

つまりは、ニッチ市場とは誰も知らないような小さい市場を狙うことではなく、大きな市場の中の特定のニーズのことを言うわけです。

 

なので、ニッチ市場を狙うときは、この定義にあるように、大きな市場の中で満たされていない市場に絞ることが鉄則です。

  

例えば、クリーニング屋さん。

ある地域でクリーニング屋さんが3店舗ありました。

この中のクリーニング屋さんがニッチ戦略を取るとしたら、どういうことをすればいいでしょうか?

同じクリーニング屋なので、価格を下げるとか、クーポンを発行するしかなく、ニッチも何もないと思うかもしれません。

しかし、例えば、その地域はベッドタウンで帰宅する時間が遅い人が一定数いて、その人のために営業時間を延ばしてみたらどうでしょう。

クリーニング自体はみんな知っているサービスで、ある程度大きな市場です。

その中の いつも営業時間に間に合わない人が一定数いるわけで、大きな市場なので一定数もある程度見込めます。

 

ここが重要。

ニッチ市場を攻めようとして、使い方がわからないような新しい商品やサービスを認知してもらおうとするのは、ちょっと厳しい。 

ニッチ市場を狙うならば、すでに知っている商品やサービスで、それを利用している人がたくさんいる市場で、「細かいところだけど、ここに困っているんだよね。 気にする人は少ないかもしれないけど。」というところを狙うことが、ビジネスの常套手段です。

 

そこを間違えて、「よっしゃ!ニッチ市場を狙う!」というのは、ちょっと危険かもしれません。

お間違いの無いように気を付けましょう。

 

 

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