マーケティングの理想は、戦わずして勝つ。
マーケティングで大切なのは、戦略です。
戦略とは、戦いを略す。
つまりは、戦わないで理想の状態になれることが最善です。
これは、誰もが知っている孫子さんが言っています。
戦わずして勝つ。
原文は、
百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり 。
だそうで。
ザクっとした解釈は、常に勝つことはよく見えるけど、勝ってもいろいろと被害が出るから、それよりも戦わないで理想の状態に持っていけることが最高だよね、ってことです。
もっとシンプルに言うと、「勝とうとしていること自体が間違いじゃね?」ということです。
そのためには、どこで戦う(戦わなくても勝てる場所)かが大切になります。
よく「ポジショニング」と言います。
ポジショニングをするには、観点が必要です。
カンタンに言うと、
「〇〇と言えば、〇〇」
をつくっていくということです。
想起率とか、マインドシェアとか言います。
何かを買うときに、パッと一番最初に頭に浮かぶようにするんです。
例えば、靴下を買おう(たまたま買おうと思っていたので、、意味はないです。)としましょう。
今、ボクの頭にパッと浮かんだのは、無印良品か、ユニクロでした。
でも、早急に必要だからとなるとコンビニが頭に浮かぶ。
ちょっとオシャレな靴下なら、ユナイテッドアローズでも行ってみようかなと考える。
つまり、ボクの頭の中では、その時の状況の5W1H、つまりは誰が、何を、どこで、いつ、どうやって購入するかという購入決定の要因を考えて、最終的に「よし、無印良品にしよう」というようなカタチで決めているわけです。
なので、5W1Hと5W1Hの掛け合わせの観点で、一番に思い出してもらえるようにしなければ、自分たちの存在が選択肢の中にすら入れなくなります。
逆に言うと、ここで多くの人に一番に想起してもらえたら、比較をされずに戦わずして勝つことができるわけです。
そのためには、マーケティング用語で言うSTP(セグメント、ターゲティング、ポジショニング)の順に考えていく必要も出てきますが、一旦置いておきます。
なんでこんなことを書いたかというと、ボスの持っている観点で取った3年前のアクションが、今になってものすごい成果につながっているのを目の当たりにして、「これこそが、戦わずして勝つ」ということなんだなぁと肌感覚で学んだので。
さて、あなたは今どんな観点で戦わずして勝つを実現しようとしていますか?
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