マーケティングの不都合な真実。大切なのは構造だけど、構造はやってみないとわからない。
「マーケティング」で重要なことは、仕組みを見る意識。
そう、本質や構造を考えることが重要です。
例えば、「SNSで集客したら上手くいった!」みたいな事例を知ったとしましょう。
それをそのまま受け止めて、「よし、じゃあウチもSNSで集客をしよう!」と考える。
ただ、ひとつだけ注意が必要。
表側だけを見てマネしても、なかなか上手くはいきません。
例えば、イチローさんが「このバットを使ってヒットを量産しました。」と言うので、「よし、自分も同じバットを使おう!」としたらどうでしょう?
当たり前ですけど、上手くいきませんよね。
イチローさんだから使いこなせるのであって、ズブの素人が同じバットを使ってもヒットはおろか、振ることさえ思い通りにいかないのは容易に想像できます。
同じバットを使うのも良いけど、それよりヒットを量産するための日々のトレーニングや、実戦での経験の活用方法を学ぶ方がよっぽど大事ですよね。
それと同じで、他の会社のマーケティングの表面的なことをマネするのは良いけど、上手くいった事例の裏には、上手くいった構造があるわけで、その構造を見るようにすることが大事です。
こうやって書くと「構造を理解して、その構造をつくってから取り組もう」と思われるかもしれません。
しかし、ここに落とし穴もあります。
構造というのは、そう簡単には理解できません。
表面的でも良いので、見えている部分から取り組んでみて「上手くいかないなぁ。なんでだろ?」と考えていく中で見えてくるものです。
もちろん、経験も知識も豊富で、表面的なことを見るだけで構造がわかってしまう人もいますが。
多くの人は、なかなかわからないものです。
なので、その構造を理解してから取り組むのは大事だけど、構造を理解するにはやってみないとわからないから、致命傷を負わない範囲で取り組んでみて、構造をちょっとずつ理解しながら進むのが良いと思います。
もちろん、上手くいかない事だらけですよ。
でも、転んだら立ち上がれば良いわけで、転んでみて気が付く構造もあります。
よくボクは【3>10】という表現を使いますが、マーケティングには10個のウンチクより3つのチャレンジの方が大切です。
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