それじゃあマーケティング力が無いと言われても仕方ない。
と、ある会社のマーケティング担当の人との話。
「自分たちの会社は、マーケティング力が無いんだよねぇ」と言うんです。
その会社は、みなさまお馴染みの商品を販売している会社。
なので、そう仰るのは意外や意外、めちゃくちゃマーケティング力があると思っていました。
しかし、その先の話を聞いてみると、こういうことでした。
「ウチのマーケティング部は、データを分析して、レポートして、売れ筋商品を洗い出して死筋商品をカットしたり、コストを削減するのは得意だ」と。
デジタルマーケティングやデータドリブンといったキーワードが取りだたされる昨今、そうしたやり方は、有効なのではないかと思うボク。
しかし、彼はこう言います。
「でもさ、「コストを倍にしていいから、倍の価格で売れるようにして。」と言うと、途端に固まってしまうんだよね。」と。
なるほど。
溜まったデータを読み解いて、仮説を立てて施策を考えたり、見栄えの良いプレゼン資料をつくったり、無駄な作業やコストを洗い出して10%削減するみたいなことは得意なんです。
しかし、データだけではわからない、自由に発想してカタチを作る、そうなると「何をしたら良いのかわからない。」となるんですね。
言い換えると、塗り絵を効率よく完成させるのは得意だけど、白いキャンバスに自由に絵を描くことは苦手ということですね。
なるほど、データばかりを見ている中で、データに無かったり、自由に考えるって言われると固まってしまう、、、よくわかります。
ただ、こんなときにどうしたらいいのか?
固まってしまったあなたは、どうします?
本を読むとか、セミナーに参加して勉強するとか、そんなんではないですよね。
そう、ものすごくカンタン。
現場で、お客様に聞けばいいんです。
こんなことに困っている、あんなことに困っているという声を聞いて、その情報を編集して、自分なりの仮説をつくって試して、またお客様に聞いてみるを繰り返す。
とてもシンプルなことなんですが、これがわからない人が多いそうです。
データ分析やコスト削減も良いですが、生の声を大事にすることも重要です。
頭でっかちにならないように気を付けたいものです。
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