営業とエンジニア(技術者)がいがみ合う理由がわかってスッキリした。
マーケティングとシステムの間で感じたことで、「アッ!そういうことか」と一人で妙に納得したことがありました。
とあるシステム会社の人たちと打合せをしていたときのこと。
そのシステム会社さんは、営業の人とエンジニアの人がいらっしゃいました。
ボクは「あんなことしたい、こんなことしたい」と遠慮なく要望を出しました。
その要望に対して、営業の人は「なるほど、それならできそうです。」と答えてくれますが、エンジニアさんは渋い顔をしています。
どうやら営業の人は受注するために、「受注してから、何とかできる方法を考えよう」というスタンス。
一方、エンジニアさんは「迂闊にできるなんて言ったら、あとでできなかったらヤバいっしょ」という顔をしています。
ボクは営業畑で育ったので、営業の人の気持ちがよくわかります。
でも、ここ数年はシステム構築にも関わっているので、エンジニアさんの気持ちもわかります。
ここで、ひとりハッと気が付いたんです。
なんで営業とエンジニアは、こうも考え方が違うのか?ということに。
営業は、受注することが仕事です。
そして受注する相手は、人です。
人なので、交渉の余地があります。
相手が「こうしたい」と言えば、「こういう方法でもいけるし、価格も抑えられますよ」というように、手を変え品を変えて話ができます。
しかし、エンジニアさんの相手はコンピューターです。
コンピューターは、ダメと言ったら絶対にダメ。
機嫌をと取ろうとしても、メチャクチャ良い条件を出しても、ダメなものはダメです。
例えるならば、ジュースを買う時。
ジュースを買う相手が人ならば、「1ケース買うからちょっと安くしてよ」と交渉して、安くしてもらえる可能性は十分にあります。
しかし、相手が自動販売機だったらどうでしょう?
いくら交渉をしても、素早くお金を投入しても、安くなるハズもありません。
営業は人、エンジニアは自動販売機。
「うん、そりゃあ営業とエンジニアは相手が違うから、話も合わないわ。仕方ないよね。」と思えて、 個人的には、ものすごくスッキリしました。
【おススメ】マーケティングの取扱説明書。