DX(デジタル・トランスフォーメーション)と木こりの話。
会社では、流行りのDXを手掛けています。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)というと何やら強そうでカッコいい気もしますが、まったくもってそんなことはありません。
今までの業務を洗い出して、整理して、やらないことを決めて、新しい業務フローに組み替える仕事と、成長戦略に沿ってデジタル資産をどうやって活用するかを考えてカタチにしていくだけの仕事です。
「DX(デジタル・トランスフォーメーション) を推進すると言う」と斜に構える人もたくさんいますが、自分たちのビジネスのやり方や収益構造を時代に合わせるだけの話なので、至極当然の話です。
ですが、なかなかこれを推し進めるのはパワーがいります。
その一番の理由は、何だと思いますか?
DX(デジタル・トランスフォーメーション) という言葉から、便利なテクノロジーの知識、トレンドの理解、ツールを使うスキル、ではありません。
推し進めるときに一番重いのは、多くの人の意識改革です。
個人的には、DX(デジタル・トランスフォーメーション) って、ものすごく雑な言い方ですが、人の手をかけずに儲かる仕組みをつくることだと考えています。
つまりは「今、手間がかかっていることを無くそうぜ!」っていうことなんですが、「忙しくてできない」と反発されるんですね。
この反発力がすごい。。。
そんな反発力を受けて思い出した話が、七つの習慣の第二領域の木こりの話。
ある森の中で一生懸命にノコギリで木を切ろうとしている木こりがいた。
そのきこりの持つノコギリの刃はメチャクチャ錆びついていて、木が切れないわけです。
それを見た一人の男がその木こりにこういったんですね。
「木を切る前に、そのノコギリの刃を研いだらどうですか?そうすれば、もっとサクサクと木が切れると思いますが」
しかし、木こりはこういった。
「いやいや、ただでさえ木が切れなくて忙しいのに、刃を研ぐ時間なんてある訳ないだろ」と。
反発している人の考え方は、まさに木こり状態。
「メチャクチャ手間がかかっている業務を見直して、自動化した方が残業しなくていいし、あなたも楽になると思いますが」というと、「いやいや、ただでさえ忙しいのに、業務を見直す人も時間もない。」というわけです。
今感じているのは、こうした人たちの意識を変えたり、半ば強引に変えていくことが DX(デジタル・トランスフォーメーション) で一番重いところだなぁと感じています。
DX(デジタル・トランスフォーメーション) というのは、人の感情やアナログ無くして推し進められないということです。
ただ、 DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推し進めることで、おもしろい仕事が創れることは間違いないので、楽しみながらやっていきたいものですね。
世界一わかりやすいDX入門 GAFAな働き方を普通の日本の会社でやってみた。
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