問題解決力より大事なことは、問題発見力である。
ビジネスでは、問題解決能力、ソリューションが大切と言われます。
しかし、本当に大切なのは、問題を発見する能力です。
例えば、机の上にあった紙の束が風に吹かれてバーッと部屋中に散らかってしまったとしましょう。
この時、散らかってしまった紙をいかに早く拾って元通りにしたところで、問題は解決するでしょうか?
解決しませんよね。
なぜなら、根本的な問題である「窓が開いていて、風が入ってきてしまう状態」をなくさなければ、いかに素早く散らかった紙を拾うことができても、風が吹けばまた散らかってしまいますから。
これは、よく対処療法と根本治療で言い表されます。
対処療法は、起きてしまった問題に対して、どうやって対処するか?
根本治療は、そもそもの問題を発生させている根本的な問題を発見して、その根っこの部分を無くすが大事です。
この場合で言うならば、机の上にある紙を必要としないようにするとか、窓を閉めれば、そもそも紙は散らかりません。
つまりは、前提が重要だということですね。
散らかった紙をいかにはやく片付けるか?という前提に立つのではなく、いかに散らからないようにするか?を考える。
問題解決よりも、問題の全体を見渡して、問題発見が大事ってことです。
なぜ危機に気づけなかったのか ― 組織を救うリーダーの問題発見力
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