ムチャブリが人を育てることは間違いない。
その人のチカラを引き出すためには、ムチャブリが有効です。
仕事で部下を育成する手段のひとつに、ムチャブリ大作戦があります。
例えば、1日にできる業務が10だとしたときに、「じゃあ来週から業務を10倍の100にするから今週中に準備しておいてね。」と言ったとしましょう。
その人は「ええ??10倍??そんなの無理ですよ。」となるわけです。
それを聞いただけなら、確かに無理だと思うでしょう。
しかし、無理だと思うのは、その人のイメージできる範囲で無理と思っているだけの話。
もしかしたら、今までやっていた作業を自動化させたり、不必要な作業をバッサリ切り捨てたり、サポートで人を入れたりすれば、10しかできなかった業務を100に増やすことは可能かもしれません。
ただここで大切なのは、可能か否かよりも、思考を遠投できるかどうかです。
10から100にするために、何をどういった角度で考えてアプローチしていけばいいか、試行錯誤をしていけばいいか、まずはそうしたことを考える機会を与えることが大事なわけです。
そうしたことを考えてみて、初めて自分頭の中に獣道レベルの思考が生まれ、その獣道を何回も通ることで道になり、道路になり、高速道路になっていくわけで、高速道路になったら「10だったものを100にするなら、こうしたらいいですね」って瞬間的に考えられるようになるわけです。
そうした意味で、ムチャブリは人を育てる手段として有効と思うわけで。
ビバ、ムチャブリっていうことですね。
孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA―――終わらない仕事がすっきり片づく超スピード仕事術
【おススメ】マーケティングの取扱説明書。