根回しは、一日にして為らず。根回しの重要性を理解しよう。
仕事を進める上で、”根回し”という文化があります。
根回しとは、辞書で調べてみると、
移植のため、または果樹の実りをよくするため、根もとの周囲を掘り、主な根以外の大部分の根を切っておくこと。
ある目的を実現しやすいように、関係する方面にあらかじめ話をつけておくこと。
とあります。
この”根回し”、世の中では、あまりよくないイメージがあります。
決裁権限を持つ人の周囲の人に近づいて、事前に情報をもらったり、自分たちに有利に動くようにして、陰でコソコソしていて、正面から正々堂々と戦わない、みたいな。
「あいつ、根回しばっかりしてウマいよな」というのは、言い換えると「なんとなくズルいよな~」という感情に近いと思います。
しかし、どうなんでしょう。
個人的には、”根回し”はものすごく大事だし、ものすごく重要なことだと思います。
例えば、社内で大きな案件を通すとき。
話題のドラマでもありますが、重要な会議で決議をするような場面があります。
そんな場面で、何の事前情報無しにいきなり大きな案件を説明しても、承認を取ることはできません。
理由はカンタンで、 人は、ロジックよりも感情で動くものだからです。
会議の場でいきなり大きな案件を説明しても、それだけでは理解できない人もいます。
そうした人は、理解できないのがカッコ悪いと思い込み、「わからないからとりあえず反対しとこ」みたいになることもあるんです。
さらには、自分の管掌している部門に負荷がかかるようなことがあると、反射的に反対してしまうなんてことはよくある話です。
それが、いくら素晴らしい企画でも、です。
それが良い悪いではなく、人間だから仕方ないんですね。
ならば、組織を良い方向へ動かすためには、根回しが必要です。
根回しと言っても、ズルをするということではありません。
ボクの考える根回しとは、信頼してもらえるベースをつくる活動です。
信頼とは、信用の先にある未来に対する期待です。
組織で案件を通すことはもちろん、案件を実現させるには、たくさんの人に協力してもらう必要があります。
ならば、まずは自分が信頼される人間でなければなりません。
そのためには、日々の積み重ねが重要です。
日々の積み重ねとは、会ったときに気持ちの良い挨拶をする、仕事の期限をキチンと守る、レスポンスは早くする、小さな実績を積み重ねる、発言の場で自分の考えを簡潔に発表する、感謝を伝える、事前に相談をする、など。
そうした日々の行動の積み重ねで、信頼をしてもらえて、案件を通すときに事前に相談しておけば、「そう言うなら仕方ないな」と協力してもらえるようになるわけです。
”根回し”は、日々の行動の積み重ねで、相手から信頼されることが大事です。
”根回し”できるベースは、一日にして為らずです。
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