衣食足りて礼節を知るは禁句。衣食足りずとも、上機嫌。
衣食足りて礼節を知る。
意味は、人は自分の生活に余裕が無いと、礼儀も生まれないし、節度をわきまえることができないよね、ということです。
言い換えると、経済的、時間的、物質的、人間関係的に不自由しなくなると、心に余裕が出てきて、礼儀や節度を知ることができるわけです。
その通りですよね。
追い詰められていて、いっぱいいっぱいの時は、人の助言に対して「こっちはそれどころじゃないんだよ」とか、何か小さなことでも過剰に反応してイライラして、自分のことしか見えなくなります。
そうなると、負のスパイラルにハマります。
心に余裕が無いので、助言は耳に入れようとしないし、周りに当たったりするので、人はどんどん離れていきます。
そして、追い詰められた状況の突破口は見つけられず、ドツボにハマっていくわけです。
何かに追い詰められた状況の相手を理解する上では、「ああ、衣食足りて礼節を知る。だから、とりあえずこの人の追い詰められた状況を改善しないとな」と考えることができます。
しかし、自分自身にこのことわざを使うとロクなことはありません。
自分が追い詰められた状況で、人から助言されたり、指摘をされたときに「「衣食足りて礼節を知る」なんだから、衣食が足りていないから、礼節にまで気が回らないよ!」という思考になってしまい、状況はさらに悪化するでしょう。
なので、「衣食足りて礼節を知る」をアレンジしなければなりません。
ボクは「衣食足りずとも、上機嫌。」と言い換えています。
追い詰められた状況でも、いっぱいいっぱいでも、上機嫌でいる、上機嫌でいたい!ということです。
上機嫌でいるからこそ、衣食が足りていく方向へ進めると思います。
衣食足りて礼節を知るより、衣食足りずとも上機嫌でいたいものです。
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