#809 当たり前を人に伝える難しさ。
みなさん、こんにちは。
EC周りの仕事をしていますが、まだ営業にも関わっています。
その中で思ったのは、「あれ?これ、当たり前じゃないんだ。。」ということと、「その当たり前を言葉にしてわかりやすく説明することが大切だ!」と思う今日この頃。
営業って、経験知や感覚が多い。
例えば、部下に「お客様へ値上の交渉しておいてね。」と依頼することがあります。
交渉にはもちろん、物事にはタイミングがあり、順序があり、お客様の特性によってアプローチの仕方は違うし、競合他社の状況によっても組み立て方が変わります。
当然ですが、その着地点に向けて交渉のシナリオを描きます。
そして、その交渉で必要なデータや見積りを収集するとともに、本題に入るためのジャブをどのタイミングで、電話にするか、訪問するか、メールにするか、話題にどう切り込むか、競合動向や社内調整などなど、どう組み立てるかを考えます。
「お客様へ値上の交渉しておいてね。」と指示するということは、「これらをすべてやっておいてね」ということであり、それを組み立てるはプロとして当たり前だ、、、と思っていました。
わかりやすく伝えることが大切。
人によって、仕事の組み立て方は違います。
部下をフォローをする中で話を聞くと、必要な資料がなかったり、話す順序がバラバラで相手に理解されなかったり、そもそも交渉する信頼関係がなかったり。
値上げの交渉に必要なのは、当たり前ですが、その交渉をする信頼関係の構築や交渉しやすいような話の順序、データを揃えておくことも含まれます。
ただ「値上げさせてください」と言うだけなら誰でもできますし、いきなりそんなことを言ったらお客様もいい気分はしません。
昔はボクもよく上司から怒られていました(笑)
そんな部下につい「そんなの当たり前だろ!行間を読め!」と言ってしまいそうになりますが、昨日のブログにも書きましたが、自分の感覚的にうやっていたことを、部下にわかりやすく体系立てて説明をすることが大切です。
ECだと、ものすごく大切。
営業現場だと、そういった感覚や察知能力を駆使して、お客様に合わせて最適化した仕事の組立てができますが、今のECではそういう訳にはいきません。
ECでは目標を目指して施策を打つにしても、データの分析や根拠が必要になります(当たり前なのでしょうが、、、)。それは、営業(ボクのスタイルに限る)と異なり、いちいち運用ルールを決めて、誰がどこまで、どのタイミングでやるかを決める必要があります。
ということは、すべての作業やデータの項目を洗い出さなくてはなりません。
なので、自分の経験知や感覚知ではなく、それを言語化し、図式化し、わかりやすくすることが多くなりました。正直、「自分から積極的に動いて成果さえ作り、あとから話を整えればいい形の営業の方がラクだあああ」と思ったこともあります。
しかし、わかりやすく説明するために、言葉を探し、例えを探していると、今までとは違う脳ミソを使っている感覚があり、その感覚をようやく楽しめるようになりました。
★近況報告★
今日は、来客と社内MTGを連発。
1日1新:勝虫ランチ。
1D1A:サイト構成検討。
今日も一日感謝です。