売上の落ち込んだイタリア革製品をどうやって売るのか?
先日、とある友人と「友人(つまりは友人の友人)のイタリアの革製品の売上が落ち込んでいるんだよね~」という話から、どうしたら売上が上がるかをブレストしました。
イタリアの革製品をどう売るか?
革製品を扱っている友人の事前情報としては、これだけ。
・革は、イタリア製。
・イタリアから革を日本に持ってきて、革小物などに加工して、B2Cで販売。
・エンドユーザーは、女性が多い。
さて、あなたなら、売上を上げるためにどうアプローチをしますか?
こういうのって、マーケターとしてはワクワクしますよね。
売上を上げるための分析フレームワーク。
さて、売上を上げるために、どうしたら良いでしょう?
自分たちで扱う革製品について、3C分析して、SWOT分析をして、セグメントして、ターゲティングして、ポジショニングして、4Pを見直してみたいなことを考えるのもいいでしょう。
ただ、それだと今までの延長線での考え方になることが多いんです。
「競合他社がこれくらいの価格で売っているから、この価格にしよう」とか、「ブランディングをきちっと考えよう」とか、「露出が足りないから、こんな広告を打とう」といった感じ。
確かに、こういったことをちゃんとやれば、売上は上がるかもしれません。
しかし、ボクたちのブレストでは、全く違う着地になりました。
イタリアンレストランに革製ランチョンマットを売る。
どんな着地になったのか?
雑談の中での話なので、フレームワークを使わずに、おもしろ半分でブレストした結果「イタリアンレストランに革製ランチョンマットを売る!」ということになりました。
ランチョンマット(お料理の下に敷くマット)を変えるだけで、席の雰囲気は大きく変わります。
ランチョンマットと言えば紙や布が多い中、革のランチョンマットでお店独自の刻印すれば重厚感も増してかっこいいし、何度も使えるし、話題にもなりやすい。
革小物と違って、工数も大幅に軽減できる。
イタリアの革だから、イタリアンレストランがいいよね、みたいな軽いノリです。
無責任なブレストなので、参考にならないと思いきや、早速試してみると思いの外好評だそうで、ギフト用としても購入したいという声も出てきたそうで。
ここでのポイントは、”すり替え”です。
革を革小物にしても競合が多いだけ→価格競争に巻き込まれる→競合がいないところ→何かを革に置き換えてみよう→イタリアの革→イタリアンレストラン!→イタリアンレストランのお土産革小物→弱い→何か置き換えられるもの無いかな?→ナイフ、フォーク置きはあるし→あ、ランチョンマットって紙だから置き換えられるんじゃない?という流れでした。
立派なフレームワークを使わなくとも、こうした軽いノリと勢いみたいなところから、小さくてもおもしろいビジネスが生まれることがあるものですね。
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