先輩の武勇伝や昔話ほどツマラナイものは無いので、自分がアドバイスをするときに気をつけていること。
昔の成功体験というのは、ときに失敗への一歩となります。
先輩の武勇伝や昔話ほど。。。
先日、営業をしている後輩から「売上を伸ばすためにどうしたらいいっすか?」と相談を受けました。
先輩としては、ぶっちゃけ頼ってくれてうれしいもの。
ただ、こういうときに先輩風を吹かせて、自分の武勇伝や昔話を用いたアドバイスをしないようにしています。
理由は、シンプル。
自分が若手の頃に同じような状況がありましたが、正直、自分の武勇伝や昔話ほど、ツマラナイものはありません。
よく、居酒屋で会社帰りのグループで、こういう光景がありますよね。
今は少なくなったかもしれませんが、先輩社員や上司が、若手社員に「いいか、こういうところがダメなんだ。オレの頃はな、こんなに大変だったけど、こうしてああして・・・」という話を繰り広げる光景。
先輩は気持ちよく話しているのに何のプラスにもなっていない、若者はせっかく話してくれているけどツマラナイと感じているだけ、これではお互いに不幸です。
なぜ、自分の過去の武勇伝や昔話はツマラナイのか。
なぜ先輩社員のプチ武勇伝や昔話が、若手にとってツマラナイものなのか。
個人的に感じていてたのは、「その話、そのときの環境が大いに関係しているから、状況が変化している今は使えないでしょ?」という斜にかまえていたので、ものすごくツマラナイものだったんです。
かわいくない後輩ですね。
先輩社員のプチ武勇伝や昔話の中にも、参考になる部分はたくさんあるのに。
ただ、このように感じる若者はたくさんいるのが現状です。
なので、「自分だったら、こう話してくれたら比較的素直に聞き入れやすいな~」と思うであろうカタチでアドバイスをするように気をつけています。
相手の話を整理するのがベスト。
ということで、「自分だったら、こう話してくれたら比較的素直に聞き入れやすいな~」とするためには、”相手の話を整理するというスタンス”を取ることが大事だと思っています。
過去の成功体験は、自分の血肉となり、知恵となります。
しかし、その成功体験を相手のアドバイスの前提にすると、その成功体験の背景には当時の環境が大いに関係しているから、必ずしも相手の状況にマッチするとは限りません。
なので、まずは相手の話を聞いて、状況を整理する。
そこを踏まえて、ゴールにたどり着くのに確度が高いと思われる方法を洗い出して、整理するほうがいいわけです。
時代は、ドンドン変化しています。
自分の過去の成功体験を元に話すのもいいですが、相手の状況を整理し、今の時代に合った現在進行系の取り組みを伝えたほうが、相手にとっては動きやすくなると思います。
個人的には、相談をしてきてくれたらアドバイスは最低限にして、相手の話を整理するに留めたほうがいいと考えています。
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