ペルソナは大事だけど、ペルソナにこだわることなかれ。
マーケティングでは、「ペルソナが大事」と言われますが、自分たちのペルソナにこだわってはいけないと思います。
ペルソナという甘い言葉。
『ペルソナ』、なんとも甘い感じの言葉です。
マーケティング界隈では、「『ペルソナ』が大事!」だと言われます。
マーケティングで言うところの『ペルソナ』とは、自社が対象としたい代表的な架空のユーザーの人物像です。
例えば、高級路線の化粧品なら、東京在住30代OL年収〇〇円既婚みたいなユーザーのイメージです。
『ペルソナ』を固めることで、自分たちがどういう価値を提供したら良いのか、どういう商品コンセプトで、どんなパッケージにして、確度の高い打ち手はこれが良いよね、みたいなものが決めやすくなります。
なるほど、『ペルソナ』を決めることは大事なんですね。
デジタル時代のマーケティング。
しかし、昨今のデジタル時代のマーケティングにおいては、変化が出てきています。
例えば、東京在住30代既婚の女性Aさんというペルソナをつくったとしましょう。
そのAさんが、スポーツショップでスニーカーを購入しました。
従来のマーケティングだと、そのスニーカーに似たような新作スニーカーなどを紹介します。
しかし、デジタル時代だと、そのAさん、次に子供スニーカーを購入したデータが取れるようになります。
すると、ここでAさんには子供がいることがわかります。
わざわざアンケートやヒアリングをしなくとも、購買行動からユーザー像の解像度が上げることができるんです。
デジタル時代はそうしたデータを活用して、精度の高い仮説を立てることでAさんの像が鮮明になってきて、例えば夏には子供向けのサンダルや、旦那さん向けのビジネスシューズを紹介することで購買機会が増える可能性が高まるわけです。
おお、すごい時代ですね。
ID管理でユーザーを理解する。
ということで、昨今のデジタル時代は、今までの属性管理とペルソナで管理から、『ユーザー行動』を軸にしてリアルな像を把握できるようになったんです。
精度の高い『ペルソナ』を一生懸命つくることも大事ですが、ある程度の『ペルソナ』をつくったら、そのあとはデータを集めてリアルなユーザー像をあぶり出すことが重要な時代になっているということです。
デジタル時代の『ペルソナ』は、あくまで”当たり”をつけるだけ。
そこからID管理で、それぞれのユーザーの行動履歴からユーザー像を把握して、マーケティングを組み立てる。
とまあ、なんかすごい時代なようにも思いますが、昔の近所の八百屋さんは、お客さんとの会話や買っていった品物で嗜好を推測しておすすめを紹介していたわけで、そのときの八百屋のおっちゃんのアタマの中のことがデジタルでできるようになったわけですね。
ただ、今後の卸小売業では、このID管理ができるかできないかは、とても重要なポイントになると思います。
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