ビジネスで全体最適が大事なのはわかっているけど、できない会社が多いシンプルな理由。
ビジネスは、全体最適で考えることが大事です。
全体最適ができないのは、考える順番にある。
ボクが今さら言うことでもありませんが、ビジネスは全体最適で考えることが大事です。
これ、みんなわかっているけど、なかなかできない。
わかっていることとやっていることは違うよね~っていう典型的な例です。
では、なぜわかっているのにできないのでしょうか?
その答は、とてもシンプルで、「考える順番を間違えている。」というのがボクの中での答です。
考える順番を間違えていると。
では、なぜ全体最適が大事だけど、なかなかカタチにできない理由は、「考える順番が間違えているから」なのでしょう?
ボク自身がいろいろな事業に関わらせていただいている中で、とある事例に出会いました。
その事業は、売上が上がっているも、赤字体質で何とかしないといけない状況でした。
現場では、現状から見える数字を元に分析をしてもらった結果、原因は「新規客が減っているから」と結論付けました。
なるほど、確かに会員登録数はここ数年減っているし、原因のひとつとしては合っているように見えます。
しかし、問題はここから。
なんとかしなきゃ!ということで、施策を考えたんですね。
「新規客が減っている」→「新規客を増やそう」→「客寄せセールをしよう!」→「広告DMをやろう!」という流れになりました。
もちろん、やらないよりは、やった方がマシかもしれませんね。
しかし、結果、大きなお金を使って、全く成果につながらず、大コケでした。
ま、失敗は成功のもとなので良いんですが、これからどうしたら良いのでしょう?
考える順番を変えるだけで、全体最適に近づける。
実は、こうした失敗事例はたくさんあります。
この失敗の原因こそが、『考える順番の間違い』です。
『現状の問題』から、いきなり『その問題を解決する施策』を考えてしまうんです。
『現状の問題』→『その問題を解決する施策』ではなく、『現状の問題』→『どう在りたいか?』→『在りたい姿にするための施策』なんです。
とてもシンプルな話ですが、『どう在りたいか?』、つまりはゴールを設定してから『施策』を考えるんです。
その順番で考えたら、「新規客が減っている」→「どう在りたいんだっけ?」→「既存客にサービスしよう」→「既存客が喜ぶ新しいサービスはなんだろう?」→「こんなサービスをお試し価格で提供してみよう」→「うまくいったら、離脱顧客にアプローチしよう」→「最終購入日から日数の経っている顧客はどれくらいいるだろう?」→「ここに対してアプローチしよう」みたいな発想も生まれます。
そうすると、ただ「新規客が減ったから、新規客を獲得しよう」というのではなく、改めてゴールを確認することで発想の幅が広がり、客単価や利益構造も変わる可能性があります。
思ったよりも、全体最適ってカンタンですね。
現状→施策ではなく、現状→ゴール→施策の順に考えるだけ、だいぶ変わると思います。
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