MA(マーケティングオートメーション)で成功している企業をあまり聞かない理由。
個人的に感じているのは、MA(マーケティングオートメーション)の成功事例はあまり聞こえてこないということ。
いろんなサービスやツールはあるけど、そもそもマーケティングの設計が間違えてしまっているようなケースがあるようで。
イチローのバットを使ったら、ヒットを量産できると勘違いしている人が多いようです。
MA(マーケティングオートメーション)の設計についての考え方をまとめてみました。
いつ、誰に、何をアプローチをするの?
MA(マーケティングオートメーション)というと、「どんなシナリオをつくろうか?」みたいな話になります。
多いのは、最終購入日から●●日経過した人にクーポンでオファーする、会員登録した人に割引クーポンをオファーする、最終ログインから30日以上経過してログインした人に新商品を紹介する、ECのカゴに商品が入っている人に期限が短いクーポンを発行するなどなど、いろいろなシナリオがあります。
どのタイミングで、どんな属性の人に、どんな特典でオファーをすると、自分たちの想定する”優良顧客”になるのか?を逆算していくわけです。
ということは、まずは自分たちが想定する”優良顧客”を決めて、日々のテストでより理解を深めて、より良い価値を提供できるようにしていくことが必要なんですね。
にも関わらず、一度シナリオを組んで、設定をしたら、そのままチューニングもしないで、成果が上向くと考えてしまう人が多いようです。
実装と体制はどうするか?
それを実際に、MA(マーケティングオートメーション)を走らせるには、4つのことが必要です。
まずは、属性ごとにセグメントをします。
いろんな切口でのセグメントがありますが、性別や年齢などの一般的なものから、その会社特有の切口でセグメントをするにも。そのデータがなければいけません。
自分たちが、どんな切口でセグメントをすれば良いのかを考えましょう。
次に、特典。
どういった特典が喜ばれるのか?を考えます。
ECならば、●●円引クーポンなのか、送料無料なのか、まとめ買いキャンペーンなのか、いろいろな特典がありますが、どのセグメントに、どういった特典が喜ばれるのかは、やってみないとわからないものなので、いろいろと試す必要があります。
三つ目は、クリエイティブ。
クリエイティブと呼ばれる、バナー画像やメルマガのタイトル、中身のスタイリングなど、どういう見た目で伝えるかを考える必要があります。
最後は、効果測定。
MA(マーケティングオートメーション)を走らせたことでの効果を測定しなければなりません。
配信数、開封率、クリック率などメールでは一般的な指標もチェックする必要がありますが、他にも自分たちの目標とする成果を達成するためのKPIにどう影響したかを確認する必要があります。
そこからPDCAをグルグル回していくことになりますが、グルグル回すために、この四つをスムーズに回せるようなMA(マーケティングオートメーション)への実装と運用体制が必要になります。
自分たちの価値を磨くことを忘れずに。
ここで見えてくるのは、MA(マーケティングオートメーション)がうまくいっていない理由は、2つ。
まずは、上流のところのマーケティングの設計がうまくできていないということ。
ふたつめは、実現するための実装と運用体制ができていないということ。
これは、ツール云々ということよりも、自分たちの中に課題があります。
さらに、ツールをうまく使いこなして小手先を繕ったとしても、提供するサービスやプロダクトに価値がなければ意味がありません。
売上を上げようとして、MA(マーケティングオートメーション)を使うことも良いですが、実はそれよりも先に手をつけることがたくさんあるケースの方が多いんですね。
そんなことを思った次第です。
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