経験とノウハウは決断に使い、コミュニケーションとセットで初めて意味を成す。
改めて思うのは、いくらスキルやノウハウがあっても、結局のところ、実践できなければ、意味がありません。
ロジックで固める愚行。
ボクは、スキルやノウハウが自分の中に溜まってくると、つい机上の空論的な話をしてしまう傾向にあります。
「こうあるべきだ」「こうするべきだ」みたいな、”べき論”を唱えたくなるんですね。
今までの経験からや、他の会社はこんな風にやってるし、本もこんなこと書いてあったし、セミナーでもこんなこと言われたし、「だから、こうあるべき!」みたいなロジックになってしまうんです。
その”べき論”を行動に落とし込むために、ロジックで固めたくなります。
そして、そのロジックを盾にして、モノゴトを進めたくなるんです。
”べき論”で進めるより。
しかし、そうした”べき論”では、モノゴトを進めることは難しいものです。
「言っていることは理解できるけど、現場には現場の事情があるからできない。」ということはよくある話。
もちろん「仕事だからやるのが当たり前でしょ」と押し切ることが必要なときもありますが、メンバーで一致団結して進められることが理想なわけです。
そのためには、それこそコミュニケーションやお互いの理解を深めることが書かせません。
経験とノウハウは決断に使い、コミュニケーションとセットで初めて意味を成す。
理想を語り、ゴールを描くことは、ものすごく重要です。
そこにいくまでの道のりを示し、その道のりを一緒に進んでいくメンバーを盛り上げることが大切。
そこで役立つのが、自分たちの経験やノウハウです。
経験やノウハウは、ひけらかすものではなく、決断することにあります。
一方で、前に進める行動をするためはコミュニケーションが欠かせません。
メンバーと一緒に行動するために、現状を聞いて理解し、その上で”べき論”をわかりやすく伝えて、自分事にまで落とし込んでもらい、前に進む力に変えてもらう。
そのためには、状況を理解したり、眼の前の課題を一緒に解決したり、腰を低くお願いしたり、盛り上げたりすることも必要です。
大上段にかまえて、”べき論”をぶつけることではありません。
経験やノウハウを持つにつれて、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のように、相手を理解したコミュニケーションを取ることにも気を使うことが大切です。
経験やノウハウは決断に使い、メンバーで行動するためのコミュニケーションとセットで初めて意味を為すものだということを忘れないようにします。
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