マーケターなら『製品』と『商品』の違いを理解しておきたい。
マーケターならば、『製品』と『商品』の違いを説明できると思います。
ちなみに、ボクはできませんでしたが。。
なので、ここにまとめておきます。
『製品』と『商品』の違い?
あるとき、マーケターの友人のSさん(と言っても御年60歳)にこう言われました。
「製品と商品の違いがわかっていないから、買ってもらえないんだよ。」と。
「んん?」となったボクに、丁寧に説明してくれました。
『製品』とは、製品そのもの。
製品としての価値はあるけど、消費者に価値が伝わらない状態のものを指します。
一方の『商品』。
『製品』に価値をのせて、消費者に伝わる状態にしたものを指します。
例えば、ペットボトルのお茶。
これだけだと、ちょっとわかりにくいですね。
例えば、ペットボトルに入ったお茶で説明します。
まず、透明のペットボトルにお茶が入った状態は、『製品』です。
透明のペットボトルにお茶が入った状態にするには、設備や技術が必要です。
そうした設備や技術はとても重要ですが、それだけでは売れません。
なぜなら、消費者から見れば、透明のペットボトルにうっすら緑の液体が入っているので「お茶だろうな」というのはわかりますが、どんな設備や技術で、その状態にあるのかは、あまり興味がないから。
それよりも、透明のペットボトルに入っている「お茶らしきもの」が、自分にとって必要なのか否かを判断したいわけです。
そこで、『商品』にする必要が出てきます。
『商品』は、お茶の入った透明のペットボトルにメッセージ入りのパッケージのラベルを巻き付けた状態のものです。
つまり、「これは厳選の茶葉を使ったお茶で、お弁当にピッタリ!」といったように価値を伝えるラベルパッケージを透明のペットボトルに巻きつけて、お弁当をたべるときにお茶がほしいと思うような人がよく来る場所で、値ごろ感を出して、陳列して、買ってもらって、価値を感じてもらうまでを設計して、はじめて『商品』になります。
『商品』にして、買いたくなるようにするのがマーケター。
つまり、『商品』を開発するのがマーケターの仕事です。
なんて話をしていたら、以前、大手化粧品会社のマーケターさんは、こう言っていました。
「どんなお客さんに、何を提供するのか?そのためにどんな技術が必要なのかを常に考えているんです。」
一方で、ご当地ラーメンで高価格帯の商品を開発したマーケターさんは、こう言っていました。
「せっかく高い技術でつくった『製品』があるのに売れていないものは五万とある。だから、その価値の伝え方を工夫して、『商品』にすると爆発的に買っていただけるんだよね。それが、ものすごくおもしろい!」と。
なるほど、『製品』を『商品』にする、もしくは『商品』にするための『製品』を考える、どちらのアプローチもありということです。
マーケターならば、こうした概念は持っておいたほうが良いですね!
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