マネージャーの喜びにはタイムラグがある。
営業職の頃、自分で案件を取ってきて、いろいろ工夫して受注し、自分の売上が上がると嬉しいものでした。
その後、プレイングマネージャーになっても同じで、つい受注に絡むために積極的に自分が動いてしまうタイプでした。
自分が活躍することが楽しい。
営業をやっている頃は、自分がプレーヤーとして動き回って、点を決めることに絡むことが最上級におもしろい!と。
自分で得点を取ったり、得点に絡んだり、そのゲームの中で動き回ること自体がリーダーシップだと思っていました。
しかし、マーケティングの仕事で、さらには管理をする立場となってからは、プレーヤーとして、自らボールを持って突き進み、得点をするような場面はありません。
そこに、自分で動けない、プレーをしているメンバーが思うように動いてもらえないことに、ちょっとしたフラストレーションがありました。
マネージャーの仕事。
ここで、改めてマネージャーの仕事を考えました
マネージャーの仕事は、自分が思うようにメンバーを動かすことでしょうか?
きっと違いますよね。
マネージャーの仕事は、メンバーが成果を発揮できる環境をつくることです。
スポーツに例えるならば、そのゲームが開催できるようなスタジアムをつくったり、関係者との調整をしたり、試合の運営方法を考えたりすることが仕事です。
その仕事から得られるものは、プレーヤーのように「よっしゃ!得点したぜ!」というわかりやすい喜びではなく、ゲーム自体が開催されて、そこに関わった人やそのゲームからの感動を味わった人たちの喜ぶ顔を見たりして、じんわりとタイムラグのある喜びを感じるようなイメージです。
環境をつくって、コツコツ手入れをする。
ということで、マネージャーは環境を作って、メンバーに仕事を任せるのが仕事です。
正直、自分でやったほうが早いし、クオリティも高くできると思うこともあります。
しかし、それではマネージャーとしては失格です。
とにかく、成果が出る環境をつくる。
花壇に例えるならば、良い土、良い肥料、良い水があって、キチンと光が当たればきれい花が育つように、環境をキチンとつくればメンバーもキチンと成果を出せるものです。
そうした環境をつくって、コツコツと手入れをする。
そうしてじんわりと喜びを感じることこそが、マネージャーの醍醐味なんですね。
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