『ガワ?』WEB領域でよく使われる言葉に思う。

投稿者: | 2019年3月3日

『ガワ』というWEB領域でよく使われる言葉。

ガワ

 

WEB領域の制作現場では、よく『ガワ』という言葉が使われます。

『ガワ』とは一体なんなのでしょう?

 

『ガワ』が飛び交う現場。

「それ、実装するなら、ガワで何とかするしかないな。」

「とりあえず、ガワだけ作っておきました。」

WEB特有のそれっぽい会話です。

制作の現場にはそんな会話が飛び交っているんですが、ボクのアタマの中は「・・・ん?ガワ?」となりました。

 

『ガワ』の正体。

で、『ガワ』とは何のことでしょう?

『ガワ』とは、見える部分のことです。

WEBサイトで言うなら、ユーザーが見えているページ(フロントとも言う)です。

「見えている側」なので、側を『ガワ』と言っているんです。

ユーザーの見えている部分の裏側には、実はいろんな仕組みがあります。

システムが連携したり、サーバ側でいろんな処理が働いたり、そうしたいろんなことがある結果、ページとして見えているんですね。

『ガワ』で何とかするみたいなものは、裏側の動きはちょっと置いておいて、とりあえず見える部分だけを整えているよ、という意味合いです。

なので、「それ、実装するなら、ガワで何とかするしかないな。」→「裏側のシステムを変えるのは大変だから、ブラウザのところで何とかするしかないわ。でも、何かあったらシステムで処理できないから、自分たちの手で何とかしないといけないから、保守性が低いけど仕方ないか。」という意味合いになり、「とりあえず、ガワだけ作っておきました。」→「とりあえず、見える部分だけ作って繕っておきました。という意味になります。

  

『ガワ』をつくってしまうと裏側も必死につくる。

これは、3キロも走れないのに、格好だけはフルマラソンを走るノースリーブのシャツにギリギリ短パンの格好をして”いかにも速そう”感を出しているような感じです。

つまり”格好から入る”みたいなものですね。

「格好から入る」というのは、ネガティブな捉われ方もしますが、個人的にはとてもポジティブなことだと思います。

「実力が伴っていないのに、格好から入るなんて」という理屈もよくわかりますが、「恰好から入ろうが何しようが、とにかく今できることをひとつでもやってみる。」ことの方が大事です。

今できることをとりあえずやって、その後に裏側を修正していくというプロセスは有りですし、経験則で言ってもその順序の方がモノゴトが進みます。

『ガワ』をつくって、『ガワ』が崩れないうちに必死に裏側を固める。

WEB領域にせよ、自分の成長にせよ、『ガワ』から作ってしまうのも良いかもしれません。

  

  

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