オムニチャネルのその先を見据えて。
ここ1ヶ月ほど、来年の戦略を考えています。
その中で見えてきたデジタルマーケティングの限界と、その先をどうするか?
そんなことをツラツラと考えています。
デジタルの限界。
ちょっと前までもてはやされた【オムニチャネル戦略】。
すべての販売チャネルを接点ととらえて顧客を管理(という言い方はあまりすきではありませんが)し、より深い理解をするもの。
例えば、今まではAさんがECで買ってくれて、その後店舗で買ってくれても、同じAさんとは認識されていませんでしたが、オムニチャネルの基盤をつくることでAさんは、ECでも、店舗でも商品を買ってくれていることがわかるようになりました。
それにより、デジタルとリアルを組合せた提案ができるようになり、さらには店舗とECの在庫を別々に管理していたものが一元管理できるようになったり、アプリと連携できたりと、顧客との接点すべて(オムニ)がデータとして蓄積できる時代なんです。
もう少し先をいく会社では、そのデータと他のビッグデータ(わかりやすいところだと天気や気温など)と組合せたり、顧客との接点すべて、例えば「ECサイトに訪問してくれた」「メールを開いてくれた」などの販売だけでないデータを溜めて、分析ができるようになっています。
便利な時代ですね。
基盤への投資はビジネスの拡張性を見据える。
こうした仕組みをつくって、「データを駆使して、マーケティングをかけるとうまくいく!」と思えます。
確かに、「対比120%!」「顧客数2倍!」みたいな成果が出ている会社もあります。
しかし、そもそもの母数が小さかったり、瞬間風速的な部分も多く、継続的に上手くいっている事例はあまり聞きません(ボクが知らないだけかもしれませんが。。)。
さらに、こうしたデータが取れるのはすごいことですが、お金も莫大にかかります。
その投資に対するリターンを考えると、その会社の既存のシステムにもよりますが、オムニチャネルへの投資対効果は厳しいようにも見えます。
ただ実店舗とECを組合せて一元管理をするだけではなく、その先にあるビジネスの拡張性を見据えて投資をした方が良いかと思います。
実際、ボクたちもそうしました。
デジタルの限界とその先のビジネス。
ということで、オムニチャネルの基盤を構築しただけでは、ビジネスは上手くいきません。
さらに、デジタル領域を駆使してマーケティングをかけても限界があります。
個人的には、オムニチャネル化の価値は、今までのビジネスに対してデジタル領域を入り口に、ビジネス要件を整理して、フットワーク軽く新たな価値を提供できる土台をつくれるところだと思っています。
そして、その先にはリアルでしか提供できないことや、今のビジネスをリノベーションをして新しいマーケットへ参入していくと、ビジネスも発展していくと思います。
ボクたちも土台は作ったので、これからはそこにどんなビジネスをオンしていくのか、そんな視点で仕事を作っていこうと思います。
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