売上の低迷の原因は、伝えていないから?
自分たちにとって当たり前のことを、キチンと伝えていますか?
それを伝えていないが故に、実は売上が低迷していることもあります。
黄色いバスの軌跡の十勝バスのお話。
以前、黄色いバスの奇跡 十勝バスの再生物語の話を聞いたことがあります。
十勝バスは、最盛期の40%まで利用者が落ち込み、補助金の対象からも外され、便数を少なくするしかなくなります。
便数を少なくすると、さらに利用者は減少の一途をたどり、従業員との関係も最悪。
そんな中で社長に就任した野村氏は、その状況を打破するために幹部に営業強化の企画を考えてもらいました。
そこで出てきた策は、バス停周辺にある家庭にチラシを配ること。
野村氏は、その意見を採用し実行しました。
すると、思いもよらぬ声が集まり出しました。
例えば、、、
「今、バスの料金っていくらなの?」
「病院へ行きたいけど、どこを通るかわからないから怖くて乗れない。」
など。
野村氏は、今まで不便だから利用されないと思っていましたが、実際は違ったわけですね。
そう、不便だからではなく、不安だから乗らない。
利用したくないのではなく、利用方法がわからない。
だから、「病院や公共施設のイラスト入の時刻表の配布」や「バスの乗り方講座の開催」をしたところ利用者が徐々に増えて、従業員からもおもしろい企画があがるようになったそうです。
そして、40年ぶりに収入が前年比でプラスに転じました。
実は伝えていないだけかも。
この話から、自分たちにできることが見えてきます。
そう、自分たちにとっての当たり前や「お客さまも、これくらいは知っているよね。」と思い込んでいることを、実は「知らない。」ことがあるかもしれません。
そして、そんなシンプルなことが、売上の低迷の原因かもしれません。
まずは、知っていて当たり前だと思っていることを洗出して、それを理解してもらう工夫をしてみる。
ECサイトなんかは、それができていないところがたくさんあります。
(自分たちもそうだったので、改修中。。)
たったそれをするだけで、売上が回復するかもしれません。
すべてを堂々と伝える。
さらに、自分たちから見たら「他に比べると劣っている」ことを伝えることなんかも「ちょっとだけ、わかりにくいように表示しよう」と考えていることもありますよね。
例えば、送料。
大手の送料規定に比べれば、中小の会社は、送料閾値(送料がかかる購入金額)が高い傾向があります。
大手は「3000円買ってくれれば送料無料だよ」なのに、中小の会社は「1万円以上買ってくれないと送料無料にはならない」ということがあるとしましょう。
そうなると、その部分をつい隠してしまいたくなります。
しかし、1万円以上買うお客さまからしたら、送料の閾値が3000円だろうが、1万円だろうが関係ありません。
送料に限っては同じ土俵に乗っているので、その他の商品スペックやサービスの部分で比較をするわけです。
にも関わらず、「1万円以上購入で送料無料」をわかりやすく伝えていないがゆえに、「ここの送料っていくらなんだろう。。。」と不安になって購入を諦めてしまっているかもしれません。
どこで買うのかを判断するのは、お客さまです。
判断を促すための情報は、すべてわかりやすくしておくことが大事ですね。
情報をわかりにくくしたところで、お互いに良いことはありません。
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