「何を食べたら健康になりますか?」という愚問。

投稿者: | 2018年11月26日

会社の売上が下降してきたら、何とかしなければなりません。

もちろん調子が良い時に次の手を打っておくことが大切ですが、人は痛みを感じないと動くことができないんですよね。。

 

ただ、何とかするときに、注意したいことがあります。

ボクが営業のとき、他の会社の営業マンにこんな話を聞いたことがあります。

 

その会社では、売上が芳しくないようでした。

そして、偉い方々がこう言い出したそうです。

「売上が悪いのは、訪問件数が少ないからだ!」ということになり、とにかく一日の訪問件数を増やすことになりました。

しかし、それでもなかなか売上は上がりません。

今度は、「売上が上がらないのは、商談力が無いからだ!」となり、毎日のようにロールプレイングをすることになりました。

しかし、それでもなかなか売上は上がりません

次は、「価格に競争力が無いからだ!」となり、価格を徹底的に競合より安くしました。

すると、出荷数は増えたものの売上は思ったように上がらず、利益が減りました。

次は、「利益が減ったのは仕入力が無いからだ!」となり、仕入部門がコスト削減に取り組むようになりました。

しかし、仕入先の負担が大きくなり、思うように商品が作れなくなりました。

次は、「人材がいないから、悪化するんだ!」となり、採用に力を入れました。

すると、採用はできたものの育つ環境が無く、退職者が増えたそうです。

 

事象に対して、原因を明確にすることはとても大事です。

しかし、ビジネスにおいては、”それだけ”やればうまくいくことは少ないものです。

それは、「健康になるために、何を食べれば良いですか?」と聞くようなものです。

食べ物に関して言えば、特定のモノだけを食べるのではなく、いろいろなものをバランスよく食べなければなりません。

さらに、食べ物だけでなく、運動や環境も整えなければなりません。

 

そこを理解することから始めたいものです。

 

 

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