【マーケの備忘録】ECだけで考えていたら、マーケティングは組立てられない。

投稿者: | 2018年7月15日

マーケティングとは、売れる仕組みをつくること。

表面的なノウハウになってしまいますが、【マーケの備忘録】で、自分が取り組んできたマーケティングの視点を自分の備忘録のためにバラバラと書いておくシリーズ(?)です。

今日は、ECの考え方です。

ECだけだと。

ECには、『アクセス数×CVR×客単価』という売上を構成する公式があります。

その数値を改善するために、集客、売場、リピートそれぞれの施策に対して、日々細かなチューニングをしていくわけです。

そのチューニングも、ボーリングのセンターピンのようなイメージで、波及効果の高い部分にリソースを突っ込むこと、目標を達成できる可能性が高まります。

なので、どの数値から改善するかは、とても大切。

「戦略とは、KPIである」と言われる所以です。

しかし、、、。

最近、「ECをやっていると、マーケティング全体で考えたときの視野が狭くなっちゃうかも」と強く感じています。

ECの最適化と言いつつ数値を改善しても、リアルを含めた全体で見たら「あれ??」なんてこともあります。

例えば、SEO施策が効いて上位表示はされてて流入数は増えているけど、リピートが増えていない。

すると、「クーポンやキャンペーンをはってお得感を出そうぜ!」みたいな流れが出てきます。

そうなると、マーケティングオートメーションの出番になります。

ある人が、このページを見たら、その人用に関連する商品を広告で表示し、ある程度の時間が経ったら期間限定のクーポンを発行して、買ってもらえるようにするのを自動でできます。

とても便利なようですが、一方では、クーポンを期待するお客様ばかりが増える可能性もあるわけです。

果たして、ホントにそれでいいのでしょうか?

売れる仕組みつくり。

マーケティング全体を組み立てるには、ECだけだと限界があるように思います。

「KPIを追っていったら、好まざるお客様ばかりになってしまった」なんてことになったら、ちょっと困ります。

なので、”ECだけ”で考えないで、リアルも含めて考えたらどうでしょう?

例えば、クーポンの代わりに、リアルでの講習会や店舗でのイベントという接点をつくったり。

クーポンでの値引きも良いけど、リアルでいろいろな相談ができたり、価値ある情報や行動の源泉を提供できたら、その方がお客様の満足度が上がるかもしれません。

つまりは、ECの中だけの最適化ではなく、ユーザーの声を聞いて、LTVを最大化するために、ECをどう使うか、リアルをどう使うか、を考えることが大切です。

そのために必要なのは、その人のWEB、リアルを含めた”接点履歴”ですね。

その視点を持ったシステムは、まだ見たことがありません。

実は、あったりするのかな。

 

 

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