マーケティングとは、売れる仕組みをつくること。
表面的なノウハウになってしまいますが、【マーケの備忘録】で、自分が取り組んできたマーケティングの視点を自分の備忘録のためにバラバラと書いておくシリーズ(?)です。
今日は、今さらながらオムニチャネルの考え方。
オムニチャネルはもう古い?
オムニチャネルという言葉は、もう古いのかもしれません。
理由は、オムニチャネルという考え方は当たり前の時代になったから。
ひとつの会社なのに、店舗は店舗で、WEBはWEBで、営業は営業で、みたいな考え方は、ユーザーからしたら困惑するわけです。
同じセブンイレブンでも、自分の駅前と隣町で、使えるサービスも支払い方法も違っていたら、ちょっと「ん??」と感じるようなもの。
同じ屋号のリアル店舗とECがあったら、できるだけ関連のあるサービスや商品を提供したり、統一性のあるメッセージを発信し、ユーザーとのコミュニケーションを積み重ねていくことが関係性を構築できるものです。
まあ、言ってみれば当たり前の話ですが、今まではこれがなかなか難しかったんですね。
ここ10年くらいでガッと伸びたECやwebの領域を融合させようと思っても、組織の体制であったり、評価基準であったり、運用方法であったり、システムの思想設計や連携であったり、いろんなところでつまずくんです。
しかし、いろいろな事例も出てきて、問題とされてきた部分もだいぶ整理され、テクノロジーも発展し、インフラも整ってきたので、「リアルとECの融合は、当たり前だよね」という認識が一般的になってきた今、『オムニチャネル』は、前提として当たり前の話になっています。
オムニチャネルでありがちなこと。
オムニチャネルというと、多くの場合、
・顧客の統合
・在庫の統合
・商品情報や購買情報の統合
をすることになります。
そのために、システムの構築やデータの整備、運用の見直しなど、やることはたんまり。。。
そして、それを実現すると、ポイントを共通化することで販促につながったり、裏側の運用コストが下がったり、一定の効果はあります。
が、それによって見えた仮説を実践したり、創り出せたリソースを活用しなければ意味がありません。
箱だけつくって、中身無しっていう状態だけは避けなければマズイです。
リアルとWEBは、補完関係を考える。
ただ、実店舗から始まっている会社の社内では、ECはまだまだマイノリティな部分があります。
発言力も無ければ、使える予算が小さいこともあります。
さらに、実店舗部門から対抗意識を持たれたりすることもありますし、ECの考え方や仕組みを理解してもらえないことも。。。
しかし、これからの時代の売れる仕組みは、ECだけ、実店舗だけでは、実現できません。
どうやって融合し、どうマーケティングを設計するかがものすごく重要。
例えば、O2O(店舗とECで相互に行き来してもらう)は、ECで発行した店舗で使えるクーポンを発行する施策はありがちですが、まあ、うまくいきません。
店舗でしか提供できない価値、WEBでしか提供できない価値。
それらを整理して、わかりやすく発信し、心理的ハードルを下げることが重要ですね。
リアルとWEBは、補完関係にあることを忘れないようにするべきです。
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