月に数回、戦略コンサルさんといろんな部門で事業の打合せをします。
そのときに投げかけられるシンプルな質問に、とても考えさせられることが多いんです。
先日もこんな質問を投げ掛けられました。
「誰がお客様ですか?」
もう、耳にタコができるくらい何度も聞いているセリフです。
「お客様は誰でしたっけ?」
そう、「誰に?」がわからなければ、チカラが分散するのは皆さんも理解していますよね。
しかし、数字が悪くなったり、日々の業務に追わていると、そうした根っこの部分のことを忘れがち。
何となく「20代女性です。」とか、「30~40代の主婦です。」みたいな、ふんわりしていることが多いんです。
先日も、オジサンたち(自分含む)で会議をしていて、誰一人として具体的かつ明確にお客様を言語化できている人はいませんでした。
それが悪いというつもりもなく、ただそれが現実なんです。
「どんなメッセージを伝えたいですか?」
さらに、質問は続きます。
「その人に、どんなメッセージを伝えたいんですか?」と。
「何を売りたいんですか?」ではないんですね。
一般的には、「誰に、何を、売りたいのか?」を考えがち。
しかし、商売とは困り事の解消であり、いろいろな接点での”困り事の感じ方レベル”によって、発信するメッセージの設計が重要。
だからこそ、売ることばかりを考えるのではなく、少しだけ上位の概念から「自分たちは●●だから、どんなメッセージを伝えていきたいのか?」を考えてから、具体的な施策で何をどうやって伝えるかを考えるんですね。
なるほど、なかなか本質的です。
「100億円いくんですか?」
そして、誰に、どこで、どんなメッセージを発信するかを考えたら、最後は具体的な施策。
この施策を考えるのも、なかなかムズカシイもの。
ムズカシイというのは、つい今までの延長線でしか考えられないことが多いからです。
「今まではこうしていたから。」「今までの背景や事情があるから、これしかできない。」そうした固定概念が邪魔をしてしまい、そもそも思考のベースが過去にあるから、それを自分で拭い去るのはとてもムズカシイと思います。
そうすると、コンサルさんからこう言われるわけですね。
「そんなことを言っていて、100億円いくんですか??」
(ボクたちのチームは、不振部門を巻き込んで100億円引上げることが使命です。)
そう言われると、「確かに行くハズがない。」と気が付き、無理やりにでも思考の遠投をしなければならなくなります。
それによって、お客様が買いたくなるように、どんなおもしろいことをしたらいいのか?を真剣に考えます。
う~ん、この3つ、なかなか深い質問ですね。
アタマの中をグルグル回っていて、一生懸命言語化しています。
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