WEBマーケティングというと、売上の課題すべてを解決できるような勘違いをする人がいます。
しかし、ホントにそうなのでしょうか?
WEBだけで課題は解決できない。
結論から言うと、WEBマーケティングで売上に関する課題をすべて解決するのはムリです。
WEBは、手段のひとつに過ぎません。
高校野球で言うなら、メジャー級のピッチャーが入ってきて「これで、甲子園で優勝できる!」と思ってしまうようなものです。
確かに、そのピッチャーのおかげでチームの戦力はアップします。
でも、それだけで優勝はできません。
そのピッチャーの球を受けるキャッチャーのレベルを上げなければなりませんし、野手の守備力、点を取るための打撃もレベルを上げなければいけません。
WEBを入れたら、価値提供の再設計が必要。
WEBマーケティングを始めれば、今までよりも新しいお客様は獲得できるかもしれません。
しかし、そのお客様が買いたくなるか、また利用してくれるかはWEBマーケティングだけのチカラではムリです。
もっと本質的なところで、価格<価値が提供できる商品やサービスがなければ、お客様は離れていきます。
お店に来てくれているからとにかくクーポンをバンバン発行して買ってもらえ~みたいなことをしたら、それはそれで経営が苦しくなる一方ですし。
集客しても売る商品が無ければ売れないから、しっかりと仕入れができる体制も必要だし。
発送するにも、送料が上がっているので物流を整えないと利益は残らないし。
コールセンターの対応が悪ければ一発でお客様は離れるので、教育も必要だし。
WEBマーケティングを取り入れようとすると、今までの価値提供の仕組み、バリューチェーンなるものを見直しせざるを得なくなり、それは社内の課題を浮き彫りにすることになり、いろんなセクションで軋轢が生まれたりするんです。
ま、それは、新しい価値を創るためには欠かせないプロセスですが。
ECなんて要らないという視点を持つ。
ボクは、4月からマーケティング部のEC運営の責任者になりました。
EC運営の役割は、2つ。
ひとつは、ECを使って、全体(EC、実店舗、外商)の売上を上げること。
もうひとつは、WEB(EC)を活用して、全体に関わる集客、顧客育成、データ分析、アクションプラン作りです。
EC運営の責任者なのでECを軸に考えるのが筋です。
が、ボクはEC運営の前にマーケティングが好きなので、「マーケティングの中のそれぞれのフェーズで、WEBをどう活用するか?」という視点を持っています。
ボクの中では、EC、WEBありきではないんです。
今の時代や商売の背景を考えると、たまたま「WEBが良いんじゃね?」ということなんです。
だから、EC運営課だけど、「今回はWEBマーケティングはやらないで、リアルでいく」という選択肢を選ぶことも考えています。
極端な話、リアルだけで価値が提供できる仕組みが最大化するなら、ECとか、WEBなんて要らないと考えています。
ボクの仕事、会社の中で無くなっちゃいますが。。。
けれど、そういう視点無くして、マーケティングは組立てられませんよね。
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