広告代理店の方々のご提案を受けていて、あることに気が付きました。
みんさん、とてもカッコよくて、説明もわかりやすいし、ものすごく営業センスがあるということ。
しかし、一方で「マーケティングの視点を持ったら良いのになあ」とも思います。
みんな、ふんわりしていますね。
たまたま、ボクがお話した数社の方たちだけなのかもしれませんが、みなさんに言えることがありました。
いろいろなご提案をいただくことはありがたいんですが、みなさん、流暢にお話されるご提案の内容がふんわりしているんです。
「今回のコンセプトは都会の洗練された商品イメージを押し出して、SNSでこういう広告を打っていきましょう!予算はおいくらでお考えですか?」みたいな。
正直、コンセプトという言葉を都合良く使っているだけにしか聞こえません。
都会の洗練された商品イメージにして広告を打つのはいいけど、誰に、いくらで、どのチャネルで、どのタイミングでアプローチすればいいの?と疑問に思います。
まあ広告代理店なので、広告が売れれば良いのでしょうが。
具体的にしなければ。
事業者側の視点でいくと、コンセプトは具体個別に落さなければ全く意味のないものです。
「都会」、「洗練された」というコンセプトも良いけど、それだけではダメなんです。
なぜなら、耳にやさしいコンセプトを作って広告を打ったところで、自分たちの商品やサービスを利用していただくことは難しいからです。
しかし、そんなふんわりしたプランニングで良い結果が出るわけもなく、きっと二度と仕事を頼むことはないでしょう。
どうしたら良いのか?
ならば、どうしたら良いのでしょうか?
そのひとつの解決策としては、マーケティングの視点を持つことです。
コンセプトもいいですが、みなさまがよく知っているマーケティングの4Pの視点を入れるだけで大きく印象が変わります。
広告代理店だから仕方ないのですが、ふんわりしたコンセプトをつくって、プロモーションの部分だけにフォーカスしてしまっているんですね。
もう少し踏み込んで、ビジネス全体として、誰に?何を?いくらで?どうやって?を理解し、具体的なアクションにまで落し込めるプランニングをしたら、プロモーションもうまくいくと思います。
つまり、プロモーションだけを売り込もうとしてもうまくいかないから、全体をつかんでからプロモーションを考えた方が良いということです。
部分最適もいいけど、マーケティングの全体最適までを視野に入れられると、きっと頭一つ抜けた広告代理店になれるのかなあと個人的に思いました。
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