新しくEC事業部門を担当することになったのは、4年前。
それまでの営業とは畑違いの仕事だったので、理解を深めたり、勘所をつかむまでにものすごく時間がかかりました。
その中で、理解を深めるのに効果的だったのは、分解することでした。
まずは何を理解すればいいのか。
ECやWEBをするときに、二つの側面から理解をする必要があります。
ひとつは、ECやWEBをどう活用していけば良いのか?、どういったPL構造になっているのか?などのビジネス的な理解。
もう一つが、ECやWEBがどういう仕組みで動いていて、効率的な運用で回せているか?というシステムとオペレーション的な理解。
一つ目は、営業時代に共通する部分があるので理解はしやすかったんです。
しかし、もう一方のシステム的な理解は、本を読んでも、セミナーに行っても、なかなか自分の中に入ってこず、どうしたもんかと悩んでいました。
部下からのアドバイス。
そんな中で部下に相談したら、こういうアドバイスをもらえました。
「WEBページひとつひとつの構成要素に分解したら良いですよ。」と。
なるほど。
自動車メーカーでは、車の構造を知るために、一人で車をすべて分解して、再び組立てるような研修があります。
大きな部品から、ねじ一本まで丁寧に外すプロセスを経ることで「なぜこの部品が必要なのか?」「なぜ車が動くのか?」というのを理解していけるといいます。
完成品を自分で分解してみることで、どんな構成要素があって、その構成要素同士がどういう関連性を持っているかがわかり、全体的な構造を理解できるんですね。
サイトを分解してみる。
ということで、ボクもWEBのページを分解してみたんです。
WEBページをプリンタから紙で打ち出して、手書きでカキカキ書き込んで、要素に分けるんです。
幅がいくつで、何カラムになってて、バナーがいくつあって、ログインするブロックがあって、テキストが何文字あって、ログインすると何が変わって、みたいのを書き込んでいくんです。
そして、「その要素がどうやって表現されているのか?」とか、「その表現をするためにどんなデータが必要なのか?」とか、「そのための設定やデータのインプットはどうするのか?」ということを調べていくんですね。
すると、普段の生活の中でWEBページを見ていると、「これはどうやって表現させているんだろう??」と気になって、調べたり、人に聞いたりして、さらに理解が深まっていきます。
そのスパイラルに入ることで、ECやWEBで実現できることの理解も深まります。
結果、ビジネス的な視点で持った施策での活用につなげやすくなり、ECやWEBの全体像や活用方法が理解できるわけです。
やっぱ、分解って良いですね。
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