店舗を持つ既存事業からECを始めた多くの会社には、ECから始まった会社にはないハードルがあります。
そのハードルとは、会社のECへの理解度と覚悟。
ECへの理解度が低く、覚悟が決まらないが故に、判断や投資のジャッジも遅くなりがち。
EC事業でスピードが出せないことには、考えている以上にダメージがあり、競合他社に競り勝つことは難しいんです。
ボクもEC事業に関わるまでは、そんなことは全く知らず、正直ナメてました。
例えば、仕事環境。
ECの製作や運用に関わるパソコンのスペックは、ものすごく大事。
しかし、既存事業しか知らなければ、「パソコンなんて、どれも同じでしょ?」ということになりがち。
それが、実際の現場で製作をしている人からすると、パソコン動作が遅いのはものすごいストレスになり、クリエイティブにも大きな影響が出てきます。
これは、頑張れば何とかなるものではありません。
軽自動車でいくら頑張ったところで、F1のスピードが出るハズがないのと一緒です。
商品マスタデータもそう。
ECには、ECのマスタデータの持ち方があります。
それは、既存の店舗ビジネスでは必要がなかったマスタデータが必要ということを意味します。
そんなとき、その必要性を理解できなければ「(人もお金もかけらないんだから)なくても、何とかしろ。」みたいな判断をしてしまいがち。
そうなると、取扱い商品点数にもよりますが、シビレる作業をしなければならない状況に追い込まれ、ECの現場の士気は一気に下がります。
他にも、人事考課の方法や、オフィスの環境、広告戦略、テクノロジーの導入判断など。
既存事業の判断軸しか知らなければ、なかなか理解できないし、行動もできません。
もちろん、それを判断しない上層部が悪いというわけではありません。
そうした”無知”をカバーしていく役割を担う人は、既存事業しか知らない会社では、これからものすごく重要な存在になると思います。
会社が理解してくれないから、現場が推進できないのか?
現場が推進しようと頑張らないから、会社が理解しないのか?
どちらなのでしょうね。
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