ABCマートに学ぶオムニチャネル成功のカギ。

投稿者: | 2017年11月4日

ボクがよく行く下北沢。

そこには、半径1キロ以内にABCマートが3店舗もあります。

ドミナント戦略ってやつですね。

なぜ、こんな狭いところに3店舗もあるのでしょう?

ABCマートは、要チェック企業。

オムニチャネル戦略を構築しているボクの中で、ABCマートは要チェックな会社なんです。

なんせABCマートさんは、売上2,300億円強、店舗数も900店以上ある会社さん。

その中で、EC化率10%を目標にされているそうです。

ABCマートの”ダッシュ”文化。

で、下北沢駅の1キロ圏内に3店舗もあるのは、なぜなのか?

池袋になんかは、6店舗もあるんです。

なぜなのでしょうね?

そんな話を聞く機会がありました。

その理由は、大型店を1店舗出すより、小型店を数店出した方が、トータルでの客数は多くなるからだそうです。

客数が多くなる理由は、主要な街ではお客様が歩くエリアや道が決まっているので、その要所、要所に小型店を構えて、お客様の導線に寄り添うため。

さらに、在庫もそのエリアで融通し合うので、A店になければ近隣のB店にダッシュで取りに行く仕組み。

お店同士で競い合いつつも、キチンとお客様のために融通し合う文化があるそうです。

おもしろいですよね。

オムニチャネルがうまくいっている理由。

そのABCマートさんは、オムニチャネル戦略が成功している会社さんの代表格。

なぜうまくいっているのでしょう。

ABCマートさんの本社の人たちは、週末に必ず店舗の販売スタッフとしてお店に立つそうです。

この仕組みこそが、オムニチャネルを推進できる大きな要因だと思います。

なぜなら、オムニチャネルを推進するには。ECの仕組みやシステムを、店舗のスタッフが使いやすく設計しなくてはいけません。

いくらお金をシステムでも、使わなければ宝の持ち腐れですから。

そして、使いやすくするには、現場の事情を肌感覚で知らないと作れません。

ABCマートさんは、週末に現場に立って、実際に使ってみて、週明けにミーティングをして改善していくPDCAを常に回していらっしゃるようです。

多くの会社は、現場は現場、本部は本部で、システムなんかは本部が自分たちの”イメージ”で作ってしまい、結果的に、使えなくてムダな投資になってしまうんですね。

そうならないような仕組みがあるABCマートさん、ボクたちも見習わないと。

 

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