先日、朝の通勤時間にそこそこ混んでいる山手線に乗車し、ドア付近で本を読んでいたときのこと。
発車ベルが鳴り、ドアが締まりかけたところに猛ダッシュ乗り込んでくる社会人二年目くらいの若者。
そして、最近たるんできたボクのブヨい体にぶつかってきたんです。
「まあ、いろいろあってダッシュで乗り込んできて間に合って良かったな、若者よ。ただ人にぶつかったら、ちゃんと謝れよ。」と寛大な心を持って、若者を見ていたんです。
すると、その若者。
あろうことか、「なんか文句あんのかよ。」的な目でメンチを切ってきたんです。
(メンチとは、メンチカツではない。俗に言う睨んでケンカを売るような行為。)
そんな若者に、ついカッとしまいそうになったボク。
反射的にアタマに浮かんだのは、「テメー、次の駅で引きずり降ろすぞ!」というなんとも幼稚な考え。。。
なので「おいおい、そんな小者に苛ついていては、ダンディなオッサンにはなれないぞ、自分!いかんいかん。」と制御したわけです。
ただ、それでも怒りは収まらず、仕方なく”100匹ありがとう羊(メリー)作戦”を発動。
その作戦とは、「ありがとうのお面をした羊(メリー)✕100匹数える」。
「眠くない時に羊を数えて、気がついたら眠ってしまうよね」にちなんで、イラッとしたら「ありがとう」のお面をした羊を100匹数えよう!という作戦。
で、「ありがとう羊✕100匹」をスタート!
30匹くらいまでは、イラつきが止まらず、次の駅で引きずり降ろしたい欲望にかられてしまいます。
しかし、50匹を超えたあたりで、「あれ?そういえば、ギリギリに電車に乗り込んでくるのは、事前準備ができておらず、始動する時間が遅いから。この若者、きっとそこがわかっていないな。・・・あれ?そういえば、自分も年末に向けての大きな仕事が待っているから早めに動こう。具体的には・・・。」となったんです。
そして、80匹を超えるあたりでは、そこに考えが及んだ起因をつくってくれた若者に感謝したくなってきたわけです。
メンチを切ってきた若者を引きずり降ろしてイザコザを起こすのと、そこから自分の仕事に置き換えてみること。
着地点はまったく異なり、おそらく結果も大きく異なります。
なかなかこの効果をお伝えするのは難しいですが、”羊数えよう作戦”は、ものすごく効果があります。
若者のメンチくん、ありがとう。
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