#650 PDCAが回らない本当の理由。
こんにちは。小嶋です。
みなさまは、多かれ少なかれPDCAを回していると思います。
ボクの会社でも「PDCA!」が叫ばれますが、全く定着する気配がありません。
ボクの中では、四半期に一度大号令がかかるPDCAは流行語大賞の常連です。
しかし会社では何でこんなにPDCAが定着しないのでしょう?
ボクの会社のケースで考えてみます。
◆指標がヘン。
PDCAをやるとなると、KPIと言われる指標を作ります。
KPIとは、目標の達成度合いを計る定量的な指標のことです。
「頑張ります!」と言うだけでは、どれだけ頑張るのかよくわかりませんが、
「今月10件新規口座開設をします!」と言えば、その進捗度が測れます。
そこで机上が好きな人がKPIを設定するんですが、、、KPIがおかしいんです。
立案している本人は気付きにくいということもありますが、
1日素振りを100回やるという指標を作っているようなものなんです。
しかし、不思議なもので、会社から設定されるとその指標が独り歩きし、
「売上が下がっても、その指標を達成しているから仕方ないな」となります。
逆に、売上が上がっていても、その指標を達成していないと、
「何で達成できないんだ!」と突っ込まれるおかしな状態になります(笑)
◆「PLANは合っている!」という前提。
そんな状態になる前提には、「PLANは正しい!」という思い込みがあります。
PLANが正しいから、そこから作るKPIは正しいわけで、
「KPIさえ達成すれば、売上も上がる(KGIの達成)!」という思い込みが生まれます。
PDCAは、生産管理や品質管理の改善の管理手法ですが、
営業にとっては、仮説検証のトライアンドエラーのサイクルをまわし、
何が今のマーケットや時代に合っているかを探すものです。
KPIは達成しても、KGI(本来のゴール)を達成しなくては意味がありません。
なので、Planは間違えていることが前提になっている方が柔軟性が保てるし、
Planがどうかを検証するためで、DOから見えることが大切なのであり、
KPI指標を達成できるかは大きな意味を持ちません。
それなのに、いつの間にか「KPIを達成したか?」に焦点が当たります。
そして達成していないと、ダメな奴扱いされ、「気合いが足らん!」、
「工夫が足らん!」とよくわからない方向へ話が進んでしまいます。
マーケットや時代に合っているか、価値が提供できているかではなく、
KPIが達成できない理由を探し始めます。
◆自分なりのKPI。
営業は、売上(KGI)というわかりやすい指標があります。
いくら頑張っても、売上が悪ければ評価されません。
ボクは、売上を上げるための自分なりのKPIを持っています。
それは、会社が出しているものとは違います。
会社のKPIが悪いと言うのではなく、自分に合ったKPIを作っています。
接触回数に対するお引き合いの回数や、引き合いの獲得率、
担当者の機嫌の良い時間に訪問した回数、担当者の趣味の話ができた回数など
一見意味のわかりにくいことですが、ある程度数値化しています。
・・・今、こう書いていたら、自分のチームに合ったKPIを作りたくなってきました。
B型しし座のマイぺーな自分でしたが、最近自分だけでなく、
チームの支援をよく考えるようになりました。いいことかも。
★近況報告★
今日は、営業、営業。そのまま直帰。
今日の体重:81.7kg。 体脂肪率 18.7%。
1日1新:渋谷 つけ麺大臣
1D1A:チームのPDCAを回すプラン作り。
今日も一日感謝です。