仕事柄、飲食店、パン屋さん、花屋さんみたいな小売店はもちろん、ヨメの使っている化粧品やアパレル通販などが、どんな施策をやっているのか?にものすごく興味があります。
自分自身でモノを買うときも、「なんでそこで買おうと思ったのか」「なんでまたそこで買おうと思ったのか」といった思考の流れや心理的なハードルを客観的に考えるようにしています。
そんな一人のオッサンのマーケティングの視点に興味を持つ人は少ないかもしれませんが、せっかくなので「あ、これはうまいな~。取り入れよう!」とか、「こうしたらおもしろいかもな」と思った施策を紹介するシリーズです。
今回は、花屋さんの施策で「こうしたらおもしろいな~」と思いついたこと。
顧客データの持ち方。
顧客リストは、商売の命です。
これに異論がある人はいないと思います。
その顧客リストには、顧客データとしていろんな情報が紐付けられています。
性別、年齢、住所、職業などなど。
お店は、そのデータを元に、お客様が喜ぶようなことを考えます。
例えば小売店で多いのは、誕生日。
「誕生日おめでとうございます!今月は10%OFFです!」みたいな施策は、よくありますよね。
どこのお店でもやっていますし、ボクの関わる事業でもやっていて、それなりに効果はあります。
花屋さんがリピートを上げる方法。
ここで、ふと考えてみました。
「もし、花屋さんでこれをやったらどうなんだろう??」
花屋さんのリピート率はどれくらいあるのかはわかりませんが、リピートをしてもらえたらいいですよね。
ここで、リピートをしてもらうためにお客さまの誕生日を聞いたとしましょう。
しかし、「今月はあなたの誕生日なので、花が10%OFFで買えます!」と言われても、「おお、自分のために買えて嬉しい!」という人はいないでしょう。
なので、リピートをしてもらうために、どういった施策を打っているのかわからないので、ちょこっと調べてみました。
すると、「接客をよくしよう!」「次回ご利用10%OFF!」「次回ラッピングサービス!」「店内を明るくしよう!」「花言葉をわかりやすく説明しよう!」みたいな施策が多いようです。
さて、あなたが花屋さんならリピートをしてもらうために、どうするでしょう?
花屋さんがリピートを上げる方法。
ボクであれば、こんな顧客データをもらいます。
それは、「本人の誕生日」ではなく「大切な人(奥さん、子供、親など)の誕生日や記念日をお書きください。」と。
そう、花というのは、大切な人との記念日や誕生日に贈るものですよね。
だから、「接客をよくしよう!」「次回ご利用10%OFF!」「次回ラッピングサービス!」「店内を明るくしよう!」「花言葉をわかりやすく説明しよう!」といった施策は、あまり意味がありません。
それよりも、リマインドをしてくれて、かつ気の利いた花を作ってくれて、かつ前月1週間前までの申込で5%OFFなどのオファーを出したら、注文してくれる可能性がきっと高くなるはず。
ボクなら「なんて気の利く花屋さんなんだろう~」と感心してしまいます。
さらに事前に注文を貰えるので、花屋さんのリスクであるロス率も減ります。
これは、飲食店や洋菓子店でも使えますよね。
これからは、本人の誕生日ではなく、大切な人との記念日を顧客データとして持つことで差をつけられるかもしれません。
◆近況報告◆
今日は、新しいパートナー企業の選定、会食など。
1日1新:なし。